[BlueSky: 420] RE:脳と精神誕生について


[From] GENNGOROU@aol.com [Date] Thu, 12 Aug 1999 08:18:17 EDT



後藤さん、皆様へ

                    GENNGOROUです。
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> Subj:[BlueSky: 396] 脳と精神誕生について Re:392 RE: 371-2環境問題と欲求
> Date: 99/08/11 2:51:56 東京 (標準時)


源【392】
> > (他の霊長類は,虚像という段階で理解しているのだろうか。。)

> 虚像という認識は人間幼児でももてないでしょう。でも自分だと錯覚できる。

そういえば、そうですね。
ということは、鏡に関しては、ほとんど人間(私)とゴリラ、オラウータンとは
違いがないってことになりますでしょうか。。。。
インコなどは、鏡の中の自分をずっとくちばしで攻撃してました。
私、カラスの観察もだい好きなのですが、一度だけですが、一匹のカラスが
クレーン車のバックミラーの前で、まるで女性がドレスを鏡に写している
ときのようなしぐさをしているのを見たことがあります。
1メートルくらい離れて、右に回ったり左を向いたりして、30分くらいも
そうしていました。

> 僕も犬好きですよ。

犬って表情が豊かですね。といっても顔の表情ではなくて体全体の
表情ですが。
人間は視覚的に口元、目を見るので顔に表情が集中してしまったの
でしょうね。キャッキャ喜んだり、うなだれたり、正直な表情は犬が勝ります。

> > 私,動物園大好きなのです。猿が一番すきです。

> あはは、僕も猿好きです。

猿まねしないでください(笑)

> > オラウータンなどはキョトンとした目をしていてとても愛情が深そう
> > ですね。人間より好きです。

> そうですね。大抵の人より綺麗な眼をしているのは確かですね。
> 尤も、僕は野生の猿の眼を観たことがないので、一般化はできませんが。

また失敗。
動物園の猿だけが猿ではありませんね。
私も野生の猿は肉眼では、日光のいろは坂の野生の猿だけです。
人間を威嚇する目でした。(威嚇を演技している感じでした)

> > ところで,霊長類の霊長は,不思議な言葉です。
> > どういういみなんでしょうか。。。

> 英語で primates で、leader という意味です。その訳語が、万物の霊長の「霊
> 長」で、「最もすぐれたもの」。キリスト教的世界観に由来していると思います。

ありがとうございます。
・・・このMLに来て本当によかった、です。
   「大人なんでも相談室」のようなMLがあったらいいなあと思ってました。
   とても、「有り、難い」です。

> > さて、↑の源さんの思考の流れに関係して思い付くのは、
> > 新皮質系・辺縁系の受けるストレスによる脳幹・視床下
> > 部系の機能障害です。食欲がなくなるほど悩みが深いよ
> > うな場合はその典型ですね。これが持続したら大変です
> > ね。あと、近年世間を騒がしているのは性欲減退とか。

ストレスも脳にはありました。。
もう、考えきれません。。。

> 源さん【392】:
> > 私が,人間を好きなところはここです。
> > 喜怒哀楽を我慢するのではなく,コントロールできるところです。
> > それには,訓練が必要ですよね。
> > 今の子どもたちにその訓練の場,時がない。訓練していない者が
> > できないと責めてはいけないと思います。

> 責めずに、どうしたらよいでしょうか?

もちろん、訓練をする場と時と、自由をあげるべきですね。
小さいころから遊びの中で経験しないとだめですよね。
私なんて、この点では、胸を張れます!楽しかったあ。。。
とにかく、自分の心のコントロールは、車の運転と同じで実際に運転しないと
できないはずです。そうですよね。(強制同意)
自由に遊んだ子に心の運転免許証なんていうのをあげたらどうでしょう。
今の子どもたちには、その時間が足りないでしょうか。。


> > 「構造の中を走る電気信号」と「構造自体の変化」には同時性があり
> > ませんので,あくまでも動物の肉体の維持の脳の話です。
> >
> > 脳の中で同時性のある現象とは,
> > 「電気が流れる回路による信号」と「その流れた電気信号の強弱」
> > という二つの現象です。
> > 脳の中で,二つの現象が同時に起きているから,その相互存在で
> > 人間には意識が生まれていると私は考えています。
> > (どこにも著されてないので,後藤さんにお考えいただくしか
> >  手はないです。)

> 冒頭の鏡の比喩を彷彿とさせますね。

ああ、理解していただけることが、こんなに嬉しいことだとは。。

> ただ、脳科学は現代科学の目玉ですから、自己意識についてはわれわれが知らな
> いだけで、先端の研究者はもっと詳しく知っているかもしれません。

それが、知りたいです。
どの程度分かっているのか。。。
脳と肉体は切っても切り離せない関係ですし、また、自分の脳の観察が一番なので
自分の体をヒョイヒョイ動かせる人よりも、運動神経が鈍い人間とか、
かなり変な頭の持ち主ではないと、脳のことは分からないと思うのです。
その意味では、私、答える実験動物としてけっこう適任だと思うのですが
、、、、(まじめに)

> 人間は、自己以外の森羅万象を対象化(客体化)できるように、自己そのものも
> 対象化できる。さて、対象化された自己と、対象化している自己は全く同じでは
> ありえない。
> 同じだとショートしてしまう、というか。言い換えると、対象化している自己自
> 身を対象化することは、少なくとも自己意識の中では原理的に不可能ではないか、
> とふと思い付きました。

参りました。
私も、そう思います。
あまり、自分を見つめると見つめている自分と見つめられている自分の両方とも
いない状態になるのではないかと思います。
適度にしておかないと、
自分探しに出かけて自分全部をなくしてしまうのではないでしょうか。

> > この今という時間的な瞬間があるということだと思うのです。
> > 「今」を感じるのは,自己存在の特徴的な感覚です。
> > (時間など存在しないのにです。)

> 「今」は不思議ですね。

この上で「ショート」という後藤さんの言葉がありますが、
「ショート」寸前がおそらく今のような気がします。
別のメールで「今」について書きましたが、
遠い星の現象を感じるのも、自分の頭の中の現象を観じるのも
まったく同じ「今感覚」のような気がします。
「ショート」してしまうということは、????
そうかあ!!
同時性の現象の差に違和感を感じて、もう一つが解決するのが、自己。。。
うーーーん。。。。

> > >精神が新皮質系の活動の一形式であることはほぼ間違いない、
> > >といってよいと思>われます。
> >
> > 精神は,構造体の変化という同時性現象から生まれる
> > 「相互存在という仕組み」によってなされる「無から誕生」の産物
> > ではないかと思います。

> 「無からの誕生」という言葉まではよく理解できますし、そうかもしれない、と
> も思います。僕のもっと一般的な表現に肉付けを加えたようなものですから。
> 例えば、水素と酸素の化合によって水が誕生することを「無から誕生」と表現し
> ているのですか?

笑われてしまうので、あまりいいたくないのですが、、、
「無」なんて本来はないと思うんです。が、仮に「無」というものがあるとして、
話すと、(私の考えです)
無から有がうまれるのは、簡単だとおもうんです。
ちょっと「外力?」が無に作用して、無がほんの少しでもゆらげばいいんです。
すると、小さな存在が生まれ、その他はその存在から他の存在になり、
連鎖的に有が生まれるのだと思います。
数字で表すと、基準が無で、1が出来ると、他が全体が必然的に−1になる
一度それが起こるとアッという間に有が無数に出現する。
だいたいそんなものではないかと。なので、全体の無限の総和はやはり「無」になります。
ただし、私たちの見える(観じる)宇宙全体が「無」ではないかもしれません。
「負」のような世界があるかもしれません。
ここまで行くと、SFといわれても、仕方がないです。
代数学も「可能性の分岐」もこれを裏付けているよな感じがするのですが、、
これ以上の質問はしないでください。(笑いながら、お願い)

> 僕のメール投稿数を減らすため、下記に源さん【381】についてレスします。
>
> 源さん【381】:
> > 私が集団生物(超生物)を持ち出したのは,
> > 「集団生物は人間とは関係ない意志をもつので,構成物である人間を
> > 苦しめるよ」というのが,私の提言です。
> > 「人間が人間を苦しめているように見えるけど,ちょっと違うよ」という
> > ことです。つまり「人間が戦う敵は人間じゃないよ」と言いたいのです。
> > 私は人間を苦しめる未知のことがあると想定してそれを探していますが,
> > たくさんあるようです。これは,その一つの例です。
> > このことを発展思考させると,政党の分裂,民族の団結,学校の集団生活
> > のなかの諸問題が,別の面が少し見えてきます。
> > たとえばイジメ合う子どもたちに,「君たちが悪いんじゃない」と言え,
> > 親に,先生に,教育関係者に「まったく別なんだ!!違うんだ!!」と
> > いいたいんです。

> では、何が敵なのでしょうか?

「方向の錯覚」とか、「離合集散の原因」とか、、、
いろいろ細かいことから大きなことまであります。
人間が物質であることが原因だったり、
人間であるために、そうなっているというようなことです。
ここで、書けといわれても長くなります。
その中のいくつかが、ゲンゴロウ通信にあるので、他のメールで
出させてください。
(mlの皆様には暇なときに読んでいただくということで)

> > つまり,人間の責任は自分たちの癖や錯覚を明らかにしないことだと思い
> > ます。それと,全人類に課せられたパラドックスの存在を研究しないこと
> > だと思います。人間がしてしまったウンコ同士の関係を考えていたのでは,
> > このことは考えられないのではないかというのが,私の意見です。
> > 「ウンコ関係」じゃなくて「なぜウンコ」なんです。

> というわけで、、、
> 源さん【392】:
> > 環境問題から遠い話になりそうですが,人間の最大の
> > 環境は人間ということで,人間ばかりに言及すること
> > お許しください。

> 環境問題を人間の欲求、習性の視点から観ていこう、となるわけですね!
> 「遠い話」ではなかったようです。

すかり、まともな方向へ案内してもらっていたようです。
後藤さんには、頭が下がるばかりです。
ありがとうございました。

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GENNGOROU






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