[BlueSky: 4163] Re:4162 水と電気


[From] samaki@ipc.kit.ac.jp (左巻健男) [Date] Thu, 16 May 2002 11:48:33 +0900

 左巻健男です。
 屋久島には1週間くらいずつ2度ほど遊びに行きました。
 その間に宮之浦岳にも2度登りました。
 また行きたいところです。

Y.Kuzunuki さんは書きました:
>屋久島の電燈の明かりが、やさしく感じられたり、ソーラー発電
>で発電した電気で動かす掃除機が優しく感じられるのは「電気」
>自体がもっている質ではなく、それを感じている人の「霧箱」の
>状態によるものではないか、屋久島で過ごした時間が作り出した
>心や体の状態、「環境にやさしい」といわれているソーラー発電
>でつくられた電気であるという前もって持っている知識、そう
>いうものが、感じたことに反映されているのではないか、
>と思うのですが、如何ですか?
>
>もし、屋久島で過ごした人、ソーラー発電の電気を使っている
>人に、統計調査をとったら、水力発電やソーラー発電の電気は
>「やさしい」という結果が出て、発電方法と「やさしさ」の間
>には、相関関係があるようにみえるかもしれない。
>でも、そこには因果関係はないように思われます。
 そうだと思います。
 どの方式にしても発電機を動かしているのは同じです。原発と
火力は高温高圧の水蒸気で,水力は水で,タービンを回していま
す。
 また,屋久島は水力発電でまかなっていますが水力発電にも環
境にとってプラスとマイナスがあります。

 葛貫さんが言うように水のにおい・味で水源をあてられる鋭敏
な人もいますが,普通は屋久島の場合そのときの環境,体の条件
が大きく左右すると思います。基本的に屋久島山中の水はおしし
いですが。

>> ソーラー等の自然にやさしい発電の普及で、
>> みんなが優しい気持ちになれる社会が、早く来ないかなーと
>> ねがっています。
>
>私もそう思います(^^)。
>「感じたこと」でできた「物語」は人の心を動かす力を持つ
>けれど、「理」による判断の場で、人を説き伏せる根拠には
>なりにくいだろうな、まぁ、人の社会が「理」で動くことは、
>そんなに多くないのだろうけれど、等々、いろいろなことを、
>思ってしまいました。
 ぼくは,「理」というものが,いわゆる豊かな感性なしに存在
していると考えるのが間違いだと思います。ソーラー発電(未だ
技術的に発展途上ですが)をある程度「理」で(無意識のように
思っても)ライフサイクルアセスメントをしているから「やさし
い」という感じをもてると言うことも考えておいたほうがいいと
思います。
 たとえば,みんながインチキ水にひっかからない程度の「理」
をもったほうがいいし,その程度の「理」を基盤にしていろいろ
な議論をしないと環境問題には切り込めないと思います。


■左巻 健男(SAMAKI TAKEO)
■京都工芸繊維大学アドミッションセンター
■〒606-8585京都市左京区松ヶ崎橋上町
■TEL: 075-724-7092 FAX:075-724-7090
■E-MAIL samaki@ipc.kit.ac.jp


▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。