[BlueSky: 4109] Re:4105 否定と肯定


[From] "Etsuko Tanaka" [Date] Thu, 9 May 2002 16:14:37 +0900

田中です。

須賀さん:
> 僕の考えかたは、柔軟に、かつ前向きにものごとを考えたい
> というものです。柔軟に、というところがみそで、その2割の
> 余白でもって「否定」とみえるものをも肯定にかえられないかな
> という気持ちがあるからです。そのくらいは意思や工夫次第で
> どうにかなる、と思いたがっているのかもしれません。
私も同感です。「表現」を否定から肯定にかえるだけで、
いいのかもしれません。どちらかに凝り固まらず、
柔軟な考えをもつことが大切なのかもしれません。

> 誤解をおそれずに印象を率直にいいます。田中さんのこの
> ご意見にはたいへんな破壊力がふくまれているなあ、と
> 思いました。
誉め言葉と受け取らせていただきます。(これこそ勘違い!?)

> 実際、日本の社会には「否定」からはじまる議論が
> 蔓延していますからね。内輪の意識をはなれたところで、
> おたがいのあいだをつないでいこうというようなおおらかな
> 気持ちがすくなすぎる。逆に、否定的なことをいいつのること
> には何の歯止めもないかのようです。
これも同感です。対立するより、両方が満足いくような折衷案を
考え出す方に力を注げばいいのに、と思うことがあります。
もっと、おおらかに、ゆったりと。って。
識者、評論家、世間一般で「このままでは日本はダメになる!」
という傾向の話ばかりが目立っていて、「そんなに言われたら
ほんとにダメになっちゃいそう!」と思っていたとき、
須賀さんのご意見が否定だけではないことが感じ取れたから、
反応したのかも。。


井上さん:
> 以前私がご紹介したゆとりの教育の問題点について
> わかりやすくまとめられたHPご覧いただけましたで
> しょうか?
前回拝読し、また改めて読ませて頂きました。
ゆとり教育の問題点はよくわかりました。

> PTA活動や子どもに対するときにはこのような
> 考えを支えに今を乗り切るということも必要だと思います。
> ただ、この場では、それぞれの専門分野からの
> ご意見にも耳を傾けようではありませんか。
そうですね。専門家のご意見を拒絶するつもりはありませんし、
専門的なことはその道のプロにお任せするのが賢明だと思います。
ただし、その専門分野の方の多くが、「否定」の意見ばかりを
声高にしていることに、不安を感じるのです。
将来を左右する大きな事柄だからこそ、プラスに受け止めましょうよ、
と私は思うのですが。


左巻健男さん:
>  ぼくはただ口先だけの批判ではダメだと思い,検定外教科書づくりを
> はじめました。
期待しております。多くの学校で採用されると良いですね。

>  教育については,誰しも何かそれらしきことが言えるのですが,たと
> えばこの4月からの酷過ぎる学習指導要領を肯定したうえでさらに改善
> なんてことは教員生活が長い(中学校・高校で30年近く)ぼくには言
> えません。やはり状況を正確に見つめて批判すべきことは批判しないと
> ダメだと思います。日本はそう言う点が弱くて,道を誤っていることが
> 多いのではないでしょうか。
資格も経験も無い私が発言するのは、お門違いなのかもしれません。
また、精神論のようになってしまい、実践にはそぐわないのかも
しれませんが、もう少し考えさせてください。

表現の仕方次第で、教育を受ける側の気持ちが変わってくると思います。

今、ゆとり教育は「問題の多い教育」だと表現されることが多い。
逆に「良い試みだ」という意見もある。
例えば、同じ教師が同じ授業をするとして、
生徒が「問題が多い」と否定的な認識で授業を受けるのと、
「良い試み」に期待を持って受けるのとでは、
生徒側の信頼度は大きく違いますよね。
だったら、一旦認めた上で、問題点を解決していけば、
より効果的に犠牲者を減らせるのではないでしょうか。

>  拙編著『「理数力」崩壊』(日本実業出版社)に書きましたが,どう
> シミュレーションしても今回の学習指導要領で日本は道を大きく誤って
> います。(もちろん,これまでの教育も見直す必要は大きいです。)
すみません、まだ読んでいないので、的外れになるかもしれませんが・・
正しい道とは、どこへ行く道ですか?
他国との比較ではなく、日本には、自国の哲学・理念のような
ものがあるのでしょうか。
日本は、どんな将来像を描いて、教育を考えているのでしょうか。





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