葛貫です。
左巻健男さんwrote:
> いえ,これからは「学習指導要領は最低基準だから,理解がいい
> 子どもには発展的なことを教えてもいい」ということになりました。
> でも,「一応」です。
> というのは,
> ・理解がいい子どもを選んで教える体制はほとんどできていない
「スーパーサイエンス高校26校を指定 英語校18校も」
http://www.asahi.com/national/update/0410/037.html
文部科学省は10日、理系のエリート養成をめざした理系教育研究指定校
「スーパーサイエンスハイスクール」に、23都道府県の26校を指定す
ると発表した。・・・後略
という取り組みもあるみたいですね。
> 今回の教科書検定は身近なものやこととの結びつきをほとんど切っ
> てしまいました。身近なものやことって高度で複雑なことが多いん
> で学習指導要領を超えちゃうんですね。
よく考えてみると、そうですね。
でも、日常から浮き離れた、実感を持てない知識を伝えてもらっても、
多くの子供にとっては、「だから何?」ということになってしまうのかも。
「こんなことはわかるんだけれど、ここの所は、まだわからないんだ。
君たち、どう考える?」みたいに先に向かって開いている、発展途上
にある科学を感じさせるような部分もあってもいいのでは,と思うの
ですが・・・・。
自分が研究論文の抄録を作成する仕事をしているからかもしれま
せんが、本当にわかっていることなんて、それほど多くなく、
「確かにわかっているのは、ここまでです。ここから先のことは、
これから、研究します。」と専門家が正直にサラッと言える社会的な
雰囲気ができればいいのに、と思います。
> >指導要領や教科書を補うような質の良い「サイエンス・エンター
> >テイメント」が提供されるようになるといいですね。
> つまらなくて,ただ暗記ですんじゃう学習が横行するわけです
> から,そっちまで行ってくれるかどうか。やはりメインの学校の
> 理科学習を変えなきゃいけないですね。
うちの娘は数学が嫌いで、数式がでてくることが多い物理や化学は、
好きになれなかったようですが、ストーリー性のある生物や地学の
授業は、好きだったようです。定量的にものごとを扱うところまで
行って、本格的な科学になるのかもしれませんが・・・。
> それで検定外教科書づくりをやっているんですが。
末永徹さんという方の「政府は役に立つか」というコラムに
http://1101.com/suenaga/2001-06-20.html
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政府は、ものすごいお金をかけて、校舎を建設し、備品を揃え、
先生を雇い、教科書を買って配って、無料の「義務教育」を
やっている。ところが、この政府の教育サービスは、大変、質が
悪い。だからこそ、私立学校、塾、参考書など有料のサービスに
買い手がつく。
無料で配っている横で、同じモノが高い値段で売れているの
である。そう考えれば、政府がどれだけ質の悪いモノを配って
いるか、わかるだろう。
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という一節があったことを思い出しました。
こういう在り方、金銭的にも、時間的にも無駄で、改善して
ほしいな、と思います。
「検定外」でも、参考書として使うのは差し支えないのですよね。
公立校だと、生徒に「検定外教科書」を参考書として購入させる、
というわけにはいかないのでしょうか?
社会には補助教材みたいな本、ありますよね?(それも検定済み?)
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