[BlueSky: 4076] ゆとり教育


[From] "Etsuko Tanaka" [Date] Wed, 24 Apr 2002 10:56:25 +0900

主婦の田中です。

娘達(小6と小2)の通う小学校の「学校だより」に校長の
コメントが載っていました。

『新しい教育の始まり』
−−−本年度からスタートした新教育課程は、学校週5日制の
完全実施と相まって保護者の皆さんをはじめ、教育現場や各界
から懸念の声が挙がるなど多難な船出となりました。特に「学力
の低下」や「非行の増大」を心配する声があります。学力偏重教育
や豊かな心の欠如などの反省の上に立って、ゆとりの中で充実し
た学校生活を目指す新教育課程の改定の主旨は、必ずしも多くの
国民に正しく理解されていないこともあります。学習内容の厳選や
総合的な学習の時間の創設、選択科目の拡大など、なぜ改定
に到ったのかについて、ここで詳しく述べることはできませんが、
大きな特徴は、「自ら学び、生きる力を育む」学習者主体の教育
へと転換されたことです。−−−


教科書の文字は減り挿絵が増え、一見学習量が減っているように
見えますが、「それしか教えないということではない」と聞いています。
教師が一方的に教えるのは最低限に抑えて、子供の意欲や興味を
引き出しながら、他の教材を併用して教えていく、と。
日曜日に行われた授業参観でも、6年生の国語の授業では、
教科書は使わず、先生が用意したプリントを題材にしていました。
進化が教科書から削除されていても、授業で全く触れない、ということ
ではないと思います。
円周率も「およその数を見積もりなさい」という問題では「3」を使う
けれど、正確な答えを求める問題では、ちゃんと「3.14」を使うそうです。

私が受けた昔のような、教科書を一冊こなさなければならない授業より、
今の、教科書を取っ掛かりにして膨らませていく授業の方が楽しそうです。
そうなると、教師の裁量にかかる部分が大きくなってくると思いますが、
教師の質の向上にも繋がるのではないかと思います。

新教育課程は、もうスタートしてしまっています。
今になって、問題点ばかりが取り沙汰されていますが、動き出して
しまったことの粗探しをしていても何も改善しないと思います。
それどころか、生徒や親は不安を抱き、教師との信頼関係が築けなく
なることもあるでしょうし、これでは渦中にいる子供達がかわいそうです。
今までの教科書には載っていなかったことも学べるチャンスが開けた
のですから、このチャンスを十分に生かしていけば良いのだと思います。



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