[BlueSky: 4013] Re:4008 ゲノム解析(再送)


[From] Akifumi Murase [Date] Mon, 18 Mar 2002 08:10:26 +0900

(配信されないので再送します。)

邑瀬です。

田邊さん:
> 前置きがながくなりましたが、NHK人間講座「生命の未来図」
> http://www.nhk.or.jp/ningenkoza/200202/mon.html

> そのうち、30億個の塩基対の最適配列がみつかるのだろうと思うと
> 少し恐ろしくなりました。人間はどこに向かっているのだろうか...

以下、私見です。

残念ながら、ゴールはまだまだ先です。(というより、まだスタート?)
配列だけが分かっても、その意味が分かる(解読する)のはこれからです。

それに、遺伝子から翻訳して作られるタンパク質の解析(プロテオーム
解析)はゲノム解析よりも格段に複雑ですし、しかも「遺伝子:タンパ
ク質=1:1」とは限らないという例が次々見つかっています。遺伝子
ではない部分の配列の機能もほどんど分かっていません。

そもそも最適配列というものは存在するのでしょうか? 一部の家族性
疾患の遺伝子の最適配列(より良い配列)は分かっても、全体の最適配
列は推測不可能です。「一部」の足し算が「全部」ではないからです。


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