葛貫です。
先日、「遺伝子組み換え昆虫で世界初のフィールド実験」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011210-00000001-wir-sci
という記事をみかけました。
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米国民の関心が戦争とテロに集中している間に、米国の科学者
グループが世界で初めて、遺伝子組み換え昆虫の、ケージ内での
フィールド実験をひっそりと行なった。
今年10月、遺伝子を組み換えた蛾がアリゾナ州の綿花畑に多数
放されたのだ。この実験が論争を呼ぶのは間違いない。遺伝子組
み換えを植物だけでなく昆虫にまで広げ、形質転換された生物を
自然界へと放つ1歩だからだ。・・・後略
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今回の実験は、マーカー遺伝子としてよく使われる緑色に発光
するクラゲ遺伝子を導入たワタキバガの繁殖能力を試験する
ものだそうです。
この先、無害なクラゲ遺伝子の代わりに幼虫を殺す致死遺伝子
のワタキバガへの導入や、マラリアを媒介する蚊の駆除等への
応用等が考えられているようです。
「遺伝子治療に新技術 宝酒造が発表」という記事もみかけました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20011211-00000099-kyt-kin
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宝酒造は十一日、遺伝子治療に必要な遺伝子導入技術を新たに
開発したと発表した。異なる生物間で遺伝子の組み込みが可能
になる技術で、成功率はほぼ100%という。・・・中略・・・
新技術の名称は「組み換えプレインテグレーション複合体
(rPIC)法」。・・・中略・・・rPIC法は標的ごとに
異なるベクターを必要としないため、さまざまな生物の遺伝子
の組み込みが可能になる。同社は、クラゲや微生物の遺伝子を
メダカの受精卵やヒトの培養細胞に導入する実験で100%成功
の結果を得た。・・・後略
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澤口さん:
> 個々の粒子の動きを法則として定式化できても全体の挙動は予測しがたい
> 複雑系というものがあるように、個々の部分知識をいくらかき集めても予
> 測しがたい全体系というものはあるように思います。
↑こう考えると導入後のリスク評価に、どの程度の信憑性がある
のかとも思えますが、一般市民が「う〜ん、この方向で進んで
いって大丈夫なのだろうか・・・」と戸惑っている間に、技術開発
に投資した側は、それなりの理由をつけて市場に送り出してしまう
のでしょうね。
> ITで経済動向や市場動向がリアルタイムにわかるとはいうものの、素人
> が株や先物売買でリスク無く儲けが拾える日など永遠に来るわけもないの
> です。
株のことはわからないのですが、玄人は、今回のエンロンの倒産を
予想できたのでしょうか。また、玄人は、エンロン倒産後の成り行
きを予想できるのでしょうか。
玄人は、そんな悠長なことを言っていないで、博打を打ってでも
強引に自分の都合の良い流れを作ってしまおうとするのでしょうか。
どこかでフィードバックをかけられのかな。
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