[BlueSky: 3830] 流星群&リスクセンス(南の国からさようなら)


[From] "Kaz. Yokoyama" [Date] Mon, 3 Dec 2001 04:24:40 +0900

中澤さん、青空のみなさん

お久しぶりです。流星群を観られなかったショックから立ち直るのにこんなに掛かって
しまった・・・・(笑)

流星群、素晴らしかった様で良かったですね。去年は確か「北海道は少しだけ見えたよ
」って書いたことを思い出しました。
感動された皆様にはこれを機会に是非、星空を愛でる心を持ち続けて頂きたいと念じま
す。

流星群は華やかな天体ショーですが、毎夜見えているはずの星々は、何千何万年掛かっ
て貴方の眼にやっと届いた一粒の光だそうです。

自然界の「悠久」とその意味を思い起こさせてくれるでしょう。

リスクセンスの話面白かったです。だいぶ前に、当時の工業技術院の蒲生氏から伺った
「リスクマネージメント」の話を思い出しました。リスクマネージメントでは、リスク
とそれを回避するための行為を金額換算することで、意志決定に資する。そう言った分
野が既に工学の一分野としえ有るそうです。

> 拠にする情報源は同心円状になっていて,自分の周りの身近な人の
> 判断に倣うのが最優先で,次にその周りの人,次が世間という感じ
> ではないかと言われました。

前にちょっと申し上げたことに関連しますが、人の意志決定の仕方にはその人を育てた
文化的背景が重要だと思いますね。私は、日本人の意志決定には「みんな」と言う概念
が非常に大事な作用を及ぼしている様に感じます。日本には「みんな」と言う「妖怪」
が住んでいるじゃないかと。何かを買う、買わない、する、しないを決めるとき、何時
も「みんな」と同じにしたいと無意識に熱望しているように見えるのです。

かつてある広告代理店が、学齢期の児童とその父兄に「一体回りの何人が『みんな』に
当たるか?」を調査したら、なんと「僅か3人」だったと言う話を覚えています。

日本人には他者と違ったことをするのが怖いという一種の脅迫感に迫られて行動してい
るように見えて成りません。そのくせ不労富裕(富くじ?)は大好き。こう言う素因を
持った人々が冷徹な確率論に根ざした「リスクセンス」を持つことはかなり困難だと思
いますね。善意溢れる妖怪ミンナーの吹く笛に呼ばれてみんな一緒に仲良く地獄まで行
くのでしょう。

> した。要するに,ぼくが言いたいことも,一人一人の市民がリスク
> センスを磨かねばならない,ということです。問題は,どうやった
> らそれが実現できるか,ということなんですが……。

要は「他は他、私は私」と言う、行動する。これじゃないですか?「変だ」という言葉
を勲章にしてね。

蛇足ですが、もう十年も前になるか、私はevolveと言う進化MLに何を思ったのか「眼
はヒトを人間にした素晴らしい器官だが、直ぐ壊れる。これからはモウカクを鍛えなさ
い」と言う前夜視た夢について書いたことが有りました。その時はこの「モウカク」の
意味(漢字も)が分からなかったのですが、その後「毛覚」じゃないかと思うようにな
りました。全身で感じる「リスクセンス」、これがヒトのセンス「毛覚」です。

件のMLからは、私信で「モウカクは盲覚じゃないか」とご意見も頂きましたが、「変
なことをMLに書くな」等興味有るご指摘を頂き、大いに考えさせられたことを覚えて
います。青空にもその時のことを知る人がいるかも知れませんので、この場を借りて改
めて感謝の念を表しておきましょう。(変なところ何年たっても変わりませんね^-^)

ところで、私の辞書には一言、モウカク「妄覚」狂人の感覚と有りました。

では、
和尚

追伸:近々貧しく豊かな大国アルゼンチンを離れます。何かの知らせか米州周りは不可
となりました。と言うことで残念ですがサンパウロで未だ見ぬ友人にはお会いできませ
ん。またちょくちょく参ります。その時に楽しみを譲ることにいたします。アディオス
、アミーゴ^o^)/~~~


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