こんにちは、葛貫です。
中澤さん:
> > 要するに,ぼくが言いたいことも,一人一人の市民がリスク
> > センスを磨かねばならない,ということです。問題は,どうやった
> > らそれが実現できるか,ということなんですが……。
和尚さん:
> 蛇足ですが、もう十年も前になるか、私はevolveと言う進化MLに何を思ったのか「眼
> はヒトを人間にした素晴らしい器官だが、直ぐ壊れる。これからはモウカクを鍛えなさ
> い」と言う前夜視た夢について書いたことが有りました。その時はこの「モウカク」の
> 意味(漢字も)が分からなかったのですが、その後「毛覚」じゃないかと思うようにな
> りました。全身で感じる「リスクセンス」、これがヒトのセンス「毛覚」です。
ずいぶん前のものですが、中澤さんが【144】に
http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/mllogs/bluesky/144.html
> 村人のハンティングについて行ったら,鹿を見つけた
> 瞬間にみんなブッシュの中を走り出して,一人取り残されてしまい,
> いつ蛇に襲われるか(パプアンブラックという,わりと大きな毒蛇が
> いるのです)とビクビクしながら,道まで(といってもヒトの通行に
> よって踏み固められただけの道でしたが)戻ったときの心細さは,
> いまでもよく覚えています。本来の自然の中では自分の生命を守る
> ためには常に緊張している必要があり,そのせいで逆に昆虫や植物
> の多様性がよくわかって,世界はこんなに多様な要素からできている
> のか,と実感されて,生が豊かになったような気がしました。
とパプアニーギニアのお話を書いていらしたのを思い出しました。
澤口さん:
> うーん、言葉では伝えられない部分が価値観や経験値には圧倒的に多
> いということなのですがね。
> 価値や経験の共有が言葉だけでなされているとそれ自身が一人歩きし
> やすくなるのではないかと感じています。
B君に語らせていた
「なかなか大変な世の中になってしまったが、やはり基本は知識量だ。」
が、安井至さんの出された結論なとも思ったのですが、知識量だけでは
なくて、五感をフルに活用し、持てる知識を総動員し、洞察力を最大限に
働かせる必要に迫られたことがあるか、その時の感覚を覚えているか、
等々も、リスクセンスの形成に関わっているような気がしました。
和尚様、今朝、中継カメラで見た芽室の畑は雪化粧をしており、
朝焼けがきれいに映えていました。帰路の事なきをお祈りします。
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