[BlueSky: 3815] Re:3814 認定 NPO 法人への寄附金


[From] Akifumi Murase [Date] Fri, 16 Nov 2001 12:07:36 +0900

邑瀬です。こんにちは。

後藤さん:
> 一方で、日本のNPO支援は、NPO法人のうち一定の要件を満たものと
> して国税庁長官の認定を受けた「認定NPO法人」に対し、個人・法人が
> 寄附をした場合に、寄付金控除や損金算入を認めるように今年改正さ
> れました。

正確には、「認定NPO法人に対する寄附金の額は、一般の寄附金の損金算入
限度額とは別に、特定公益法人に対する寄附金の額と合わせて損金算入限度額
の範囲内で損金算入を認める」(「平成13年度法人税関係法令の改正の概要」
(国税庁)より)ということですね。ですので、一般の寄附金としてならば、
損金扱いにできます。

> しかし、その「認定NPO法人」の要件は非常に厳しく、現在までに「認定
> NPO法人」になるため申請したNPOは数団体です。理由は、財務省の
> 強硬な反対のためですが、要は、現状では介護事業を行うなど一部の
> 事業系NPOを除けば、NPOが経済的な基盤を築くわずかなサポートも
> ない状態です。ちょうどわが国のベンチャー支援策の欠如にも似ています。

認定要件が厳しすぎるというのは明らかですが、その話とは別に単なる質問で
すが、実際問題として「一般の寄附金」から「特定公益法人に対する寄附金」
の枠になったところでメリットはどの程度あるのでしょうか? つまり、寄附
する側の立場として、寄附する対象(この場合はNPO)が「一般枠」から
「特別枠」になるということがどの程度重要なのか、という素朴な疑問です。

一般企業の寄附の実状を知らないので、この点の重要性が分かりません。NP
Oの立場からすれば、厳しい認定要件をクリアした割にはメリットが少ないの
ではないかと。



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