度々済みません、葛貫です。
澤口さん:
> 合理的と言うより、科学を援用することによって最低限の妥協点を
> 見つけるコストが安く済むわけです。
はい。
> 科学者自身に政治的方向性を持たせるのはどうでしょうか。
> キュリー夫人がラジウムの研究をしていたとき、核爆弾や放射線治療
> まで視野に入れることを期待できないでしょう。
> 医療の発達は病人や怪我人を救いましたが、逆に軍隊を行動しやすく
> したという側面も持っています。
人が知っていても、いなくても、必然的に、そうある/そうなる
事実を解明する段階と、解明された事実を利用して、今迄、放って
おいた状態にちょっかいを出す段階の間に、現時点で予測できる
範囲の知見だけででもリスクとベネフィットを評価し、「どうする?」
と個々人が考えるステップあってもいいのではと思いました。
(澤口さんの論旨からはずれていたら、ご指摘を。)
それにしても、炭疸菌をまいた人間は、自分がどういうことをしたのか
わかっているのかな。
米国疾病管理センター:CDCの10月26日付け
肺炭疽症、咽頭、消化器炭疽症および皮膚炭疽症の治療のための
ガイドライン日本語要旨
http://www.med.or.jp/etc/cdc1026.html
まかれた炭疸菌自体による被害もさることながら、初期治療のために
60日間抗菌物質を投与することになる。
予防のためには何日の投薬になるのかな?
何人がこの投薬を受けるかわからないのですが、これは、とある抗菌
物質に対する耐性菌のスクリーニングをやっているようなものなのでは。
炭疸菌だけではなく、いろいろな種類の薬剤耐性菌がでてこないか
心配です。変異しながら増殖・拡散する生物兵器は、巡り巡って、
自分が守ろうとした人々にも影響を及ぼすかもしれないのに。
(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。