[BlueSky: 3727] Re:3725,3726 リサイクルと蛔虫と狂牛病


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Wed, 31 Oct 2001 17:55:43 +0900

葛貫です。

一ノ瀬さん:
>  狂牛病を、現代文明の病理であるかのごとく論ずる人がいるようですが、やや
> 極端な発想だと思います。寄生虫のことを思い起こせば、昔だって、リサイクル
> には、似たような問題が伴っていたと言えるのですから。

確かに仰しゃる通りで、冷静な判断を下さなければと思います。
でも、下水道が整備されたり、化学肥料が普及するまで、
人も含め動物の排泄物のリサイクルは自然な状態で、ずーっと
行われてきていて、宿主と寄生生物のバランス、それが崩れる
条件に関する知見がある程度蓄積されてきているように思われます。

それに対して、感染性をもつ異常型プリオンについては、従来から
存在する遺伝タイプと、人喰いにより広まったと考えられるタイプ
の研究には、ある程度歴史があるものの、今迄存在しなかった人為
的な経路による異種からの感染に関する研究は、事例自体も少なく、
若干事情が違うように思われます。

今回の異常プリオン騒動が、自然界では存在しなかった経路で、
人が異種由来の物質を取り込むことにより生じた異変に関する研究、
評価、対策の策定を行う際の叩き台となるよう、成功・失敗を含め、
きちんと記録を残してほしいな、と思います。
# 同じパターンの過失・混乱を、何度も繰り返すのは嫌です。
# って私が言っても仕方ないか(^^;;。

和尚さん:
> 全般的に言って科学研究段階にコスト思考は不可
> 欠だと考えます。少なくとも当事者はそのことの説明責任を自覚する
> 必要が有るでしょう。その時の価値判断基準には是非以前から提案して
> いる時間軸に沿ったパフォーマンス、つまりどれだけ長く持続するか
> を取り入れたコストベネフィット、リスクマネージメントを自身の
> 研究に取り入れたいと、失業率20%の食料生産大国アルゼンチンで考
> えています。

湧昇流をつくり出す風のように(もうちょっと優雅なイメージの方が
いい?)ご活躍のご様子をうかがい、元気を分けて戴けたような気が
します。「21世紀ビジネス塾」での放送、見損なってしまったの
ですが、再放送があるかもしれませんね。
御身体(特に肝臓君)、大切になさって下さい。

では。






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