[BlueSky: 372] RE: [BlueSky: 370] Re:349 小学生に環境問題3


[From] "hiroshi nokita" [Date] Tue, 10 Aug 1999 02:10:54 +0900

はじめまして、佐賀県で理科の教員をしている野北ともうします。
小学生用の問題提起としては各種の問題をマンガでわかりやすく
解説している次のサイトをお勧めします。
http://www.fhi.net/jifh/frame02/kodomo/index.htm

青空MLは皆さんの意見を拝聴してばかりで、なかなか発言できずにいたのですが

個人的には次のように思っています。

環境問題
科学は本来、人類を幸福にするために使われています。 ところが、人類がまだ十分

賢くないがために、環境問題その他の問題をひきおこしている。 これを解決するに

十分に賢い人間と、より完成された科学が必要である。
十分に賢い科学が示唆する人類の幸福は自然との共存共栄である
(人類も自然の一部なので自然が滅ぶとき人類も滅ぶ)と信じています。
環境に配慮した科学技術の例としては、農薬をいっさい使わず害虫を絶滅させる、不
妊虫放育法
や、下水の浄化施設(微生物の浄化能力を酸素の注入で向上させる)をあげられると
思います。
環境汚染は悪であるという言い方をすれば、生命の存在そのものを否定することにな
ります。
(息をすることや・排出物を出す事も汚染です)
環境の許容範囲の中(汚染<自然の浄化能力)で人類の発展を模索することが大切だ
と考えます。
わたしの考えは次のサイトで述べてますのでご参照下さい
http://www.saga-ed.go.jp/materials/edq01439/kankyou/home.html

学校教育ですが、私は最低限の知識の伝達は不可欠だと思います。
最近の子供が表現力や思考力・感受性に欠けるのは、語彙力の欠如が最大の
問題だと思っています。昔からいう、読み書きそろばんというのは、コンピューター

ROMに相当する部分で、ここに欠陥があってはなにもできません。
わかる・わからないといった事にこだわりすぎて、低学力を引き起こしている場合も
あります。
思い出して下さい。 小学校や中学校で習ったことが、そのとき完璧に理解していた

いえますか? 後になって、「なるほどこういうことか」と思ったことがありません
か?
人間は言語で思考をしていますから、語彙が少ないと自分の感情も表現したりコント
ロール
する事は困難です。

「知ってる・知らない」「できる・できない」のスキルと、「わかる・わからない」
の思考力
問題解決能力は別々に育成し、徐々に統合すべきだと思います。

環境問題とは異なりますが、特に中学生以上では道徳より心理学(交流分析等臨床型
のもの)
を教えたほうがいいと思います。 現在の社会は価値観の多様化(というより無秩序
状態)で
なんでもありになり、道徳では生徒の答えが許容範囲を超えて発散してしまう・・
その点、心理学ならいろいろの答えについて正しいかどうかの検証ができる。
社会や人の心の環境問題を解決しなければ、環境問題の解決は難しいと思います。



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