[BlueSky: 3715] Re:3714  プリオン不活性化


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Mon, 29 Oct 2001 18:43:41 +0900

葛貫@神奈川です。

今日は、十三夜ですね。
残念ながら、こちらは小雨が降りはじめ、月は見えそうもありません。

中澤@東京大学人類生態です。

> たぶん今,最も必要なことは,危険を定量的に評価することでは
> ないかと思います。
> #あまりdose-responseみたいなデータが出ていないと思うのですが,
> #どこかにありますか?

そうですね。
【3708】でご紹介した文献をみても、定量的な評価をしたくても、必要な
データがまだ出揃っていない、何が必要なデータなのかもわからない、
というところなのでは (^^;;・・・・。

> いわずもがなですが,そもそも100%安全な食物など存在しません。
> 食べられる側の防御として毒物を生産する可能性
> は普通にあり,寄生体が宿主からリソースを奪って増殖するというニッチ
> をもっている以上,多くの種類の宿主に感染できることは寄生体にとって
> 適応的なので,食物経由で何かの毒物や寄生体が入り込んでくることは
> 動物の宿命ともいえます。

> エイズに関しても,先進国で行われているような薬剤
> カクテル療法にかかる莫大な経費を負担できる人間は,世界でもほんの
> 一握りに過ぎませんから,nvCJDと同様なほぼコントロール不能な不治の
> 病として受け止めねばならない人々が大多数だと思います。

確かに、そうですね。
幸か不幸か、この宿命に抵抗するという選択肢を持ってしまっている
経済的に豊かな人々が現実に存在する。

> 本音を言えば,肉牛は牧草だけを餌にして育て,牛肉をもっと高価で
> 希少な食物にした方がいいと思います。

そう思います。過渡期の混乱を思うと、ため息が出ますが。

> もちろん,BSEが肉骨粉を牛に共食いさせたために発生した,人為が原因
> の病だとすれば,ヒトがその責任をとってBSEの解決を図るべきだという
> 論理はわかるのですが,もう少し相対的な評価もすべきなのではないか
> と思うのです。如何でしょうか?

根本的な解決が図れるものだとも思えませんし、現在取られようとしている
検査体制については、中澤さんが仰しゃるように、相対的な評価をする
必要があると思います。(プリオンを不活性化するための処理方法についても)

「せき髄を簡単除去、費用は2000円 大阪の業者考案」という記事を
見かけました。http://www.asahi.com/national/update/1028/008.html

異常プリオンが拡散する可能性を低減できる、効率の良い安価で簡便な
方法が開発されるといいですね。



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