[BlueSky: 3698] fw: イラク大使館から発表されたサダム・フセイン大統領の第一、第二書簡


[From] wishing [Date] Tue, 09 Oct 2001 21:52:34 +0900 (JST)

 久野と申します。
 このmlに相応しいとは思えないのですが、珍しい情報に思ったので抜粋して
転送させていただきます。


Date: Tue, 09 Oct 2001 22:18:15 +0900
From: "阿部政雄" <masao-abe@hi-ho.ne.jp>
To: global-peace@freeml.com

駐日イラク大使館から発表されたサダム・フセイン大統領の第一、第二書簡を
御参考
に送ります。

アラブの考えを知る上で、また今回の連続テロの背景をする上で重要な示唆に
富んで
いると思います。

世界に占める中東地域の重要性を知る上で、活用して下さい。

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サダム・フセインよりアメリカおよび西欧諸国民とその政府への第一公開書簡
2001年9月15日

 慈悲深く慈愛あまねくアッラーの御名の下に
 今一度、われわれは2001年にアメリカで発生した事件とその様々な結果
につ
いて論評したい。この事件の翌日、この事件とその他の諸事件についてのわれ
われの
立場の骨子を発表したが、アメリカで、特に西欧、さらに世界全般に生まれた
その余
波は、各国の指導者が、この事件の経過を単に追っているばかりではなく、各
自の国
民、国家、人類全体全体に対する責任の意味を理解し、この事件を追跡するた
めに、
事件の進展を理解し、それによって国や国民の立場を詳細に説明することが重
要となっ
てきている。
 
 この大事件が発生すると間もなく、アラブの統治者やイスラ−ムをその国民
の宗教
とする国々の主権者は、慌ただしく、この事件を非難した。西欧諸国の指導者
も声明
文を発表し、決議を採択したが、その中にはアメリカと手を結んで、テロリズ
ムを糾
弾すると言う危険なものも含まれていた。

 まだ確かにもなっていない前から、西欧諸国は事件の当事者と立証されるで
あろう
とされる特定の当事者に、まるで宣戦布告をするかのように、アメリカに軍隊
をその
兵力を参加させることを決定した。

 すでに言われているごとく、現状を説明し、あるいは特定の国々にアメリカ
がこれ
まで取ってきた行動を比較してみれば、アメリカが軍事的報復を行なうために
は、こ
の事件の実行犯のあるものたちが、アメリカから名指されたり、あるいはこの
作戦を
そそのかしたと言われる国から来た言うことで十分であろうと言うのは不思議
でない。
われわれは、この計画者や実行犯人のあるものたちが、西欧に住んでいたり、
あるい
はその国籍を持っていたり、その意図と策謀がイスラ−ム当事者に向けられて
いたと
判明した時、これらの国が同じような行動をとったかどうかは、疑問にでろう。
 
 アメリカと西欧諸国の数カ国がまぎれもなくイスラ−ム教徒を標的にしてい
ること
は、そのメディアによる戦争熱を煽っていることからも大いにあり得ることで
ある。

 アメリカで発生した事件は異常な事件であった。それは決して単純な事件で
ない。
アメリカの公式の情報筋の発表した数字によれば、その犠牲者の数は膨大なも
のとい
う。アメリカと西欧諸国が単純な疑いを抱き、あるいは気紛れによって、他国
を砲火
にさらす兵を動かし、武力を行使する力を持っていること、あるいは発作的な
怒りや
貪欲さから、あるいはシオニストにそそのかされて、破壊しようとしたり、害
を与え
ようとする相手に、アメリカ製ミサイルを撃ち込んだり、NATOの戦闘部隊
を派遣
する力を保持していることができることを誰も疑わないし否定しない。

 世界の多くの国は、アメリカの科学技術力によって苦しめられてきた結果、
多くの
諸国民はかれらの国の中で、アメリカが数千人、いや何百万人の人々を殺して
きたこ
とを知り抜いている。

 アメリカで発生した事件は異常な事件であった。それは決して単純な事件で
ない。
 この犯行の実行犯人が海外からやって来たという仮説に立つと、メディアの
報道が
指摘しているように、アメリカ国内でその怒りを爆発させために、ある者たち
が海を
渡ってアメリカにやってきたのは、これが最初である。

 この事件が前例のないものである以上、アメリカや西欧の技術的科学的能力
を備え
た人びとが、従来の方法によってこの事件と対処することが賢明ではないだろ
うか?
  

 もし仮に標的と目的にされるものが、イスラ−ム諸国の中の一国もしくはそ
れ以上
の国々であったなら、西欧諸国のいくつかの国のメディアと諜報機関の情報が
伝えて
いるように、これはアメリカや西欧諸国が、常に新しい武器を実験してみたい
という
場所にその砲口を向けた方向にあてはまるからであろう。

 われわれはもう一度尋ねる。アメリカが砲撃の照準を特定の目標に会わせ、
西欧諸
国政府の支援を得て、それに害を与え、破壊しようとすることが、この問題を
解決す
るだろうか。あるいは、アラブ諸国とイスラ−ム教徒を含む国々にたいしてア
メリカ
や若干の西欧諸国によってその砲火が浴びせることが、現在世界を不安定にし
ている
重要な理由の一つではないだろうか?
 
 2001年1月11日の行動がアメリカに加えた災禍は、まさに、こうした
一連の
積み重ねられた行動の結果ではないだろうか。これが主要な問題点であり、こ
れは、
アメリカ政府が西欧の諸政府あるいは西欧の世論とともに、何よりもまず、冷
静にま
た責任を持って回答すべきでことである。決して感情的反応とか、アメリカが
これま
で世界に向けて行なってきた古めかしい方法を繰り返してはならない。

 2001年9月12日、われわれはこの日以前には、アメリカに向け、武器
を携え
て大西洋を渡ったものは、誰もいなかったと言った。唯一の例外は、ヨーロッ
パ人が
アメリカ合衆国を作るために渡っただけである。アメリカは世界に破壊と死の
兵器を
携えて大西洋を渡った国である。ここで、われわれは、質問したい。すでに9
月11
日以前に、アメリカは日本に投下した原爆兵器を含むアメリカの武器を、より
激烈か
つより強力な方法で使う力を十分備えているのではないか、と。あるいは、世
界の中
のどの抑圧的な勢力もやっているように、無責任なやり方で、また正当性もな
くこう
した武器を使用することが、アメリカを、西欧とアメリカの分類による第三世
界と中
間世界、さらに文明社会の中で最も嫌われた国にしたのではないか、と。

 もしアメリカの指導者ならびに西側その他の諸国における現支配者の中で音
頭をと
る者たちが理性的になるならば、もしアメリカがみずからをシオニズムとの邪
悪な同
盟関係から切り離するなら、アメリカ国家の安全保障ばかりか世界の安全保障
も達成
されるであろう。シオニズムはアメリカと西側の数カ国を利用して、世界を搾
取し、
世界を血と無知のなかに陥れようとしてきたのである。

 アメリカ国民がもっとも必要としているのは、勇敢かつ正直にありのままの
真実を
彼らに語ってくれる者である。アメリカを襲った事件の兇悪さにもかかわらず、
もし
アメリカ国民が本当の覚醒にいたるために事件から教訓を汲みとりたいと望む
なら、
彼らが必要とするのはファンファーレやチアリーダーではない。そうではなく
て、ア
メリカの支配者達をふくめて世界が、アメリカ国民に対して、真実を語る勇気
を持つ
ように、そして正しいことに従い、間違ったことや不正には従わず、理性と情
熱をもっ
て、困難のなかでも好機をつかみ能力を発揮し、公正かつ公平に責任を担うよ
うに、
と断言すべきなのである。

 さらに、われわれはアメリカ国民にむかって、2001年9月11日に起こ
ったこ
とは、アメリカ政府とその軍隊が世界でおこなっていることと比較されるべき
だと断
言したい。たとえば国際機関は、アメリカならびに西側の数カ国が押しつけて
いる経
済封鎖のために、150万人以上のイラク国民がこれまでに死亡し、そのうえ
にアメ
リカがイラクに敵対する同盟者とともに遂行した軍事作戦によって幾万人が死
傷した、
と公表している。何百の橋梁、教会、モスク(イスラム教寺院)、大学、学校、
工場、
宮殿、ホテル、そして何千の民家が米・欧の爆撃によって破壊され、あるいは
損傷を
受けたし、そうした爆撃は今でもイラクに対して継続されているのである。も
し諸君
がこうした破壊の場面を西側メディアによる映像を通じて繰り返し目にしたと
したら、
特にそうした映像に男性ならびに女性や子ども達の遺骨もまじていたとしたら、
残酷
さこそ劣るとしても、それはボーイングの旅客機が衝突した二つのビルの映像
となん
ら違わないことに気づくだろう。しかしながら、一つだけ違いもある。すなわ
ち、標
的にむけてミサイルや爆弾を操っている者は、それがアメリカ人であれ西欧の
人間で
あれ、たいてい自動制御によって操作しているのであるため、それがまるで娯
楽ゲー
ムに興じているかのように思われる理由にもなっている。
だが2001年9月11日の事件を起こした者について言えば、彼らは射程に
近接し
たところで操縦し、不退転の決意で自分の生命をすすんで投げ出して実行した。
その
ためにアメリカ人やそれに同調する世界は、自分の生命を犠牲にさせる理論、
このよ
うな形で彼らに自らを犠牲にするのをいとわなくさせているのは何のためか、
といっ
たことを理解すべきである。

 西側で作成された文書によれば、アメリカの経済封鎖と侵略が原因となって、
25
00万人の人口のうち150万人が死亡するという事態は、イラクが全人口の
約25
分の1を失ったということ意味である。そして、ちょうど諸君の美しい超高層
ビルが
破壊されて諸君の悲しみが生じたように、シオニストたちが使うアメリカ製の
武器に
よって、レバノンやパレスチナ、イラクでは美しい建物や大事な家屋がその住
人のう
えに崩れ落ちた。湾岸戦争時のイラクでは、アメリカ軍の爆撃によって、民間
人のた
めの退避壕であったアメリヤ・シェルターという一カ所だけでも、子ども、青
年、老
人の男女400人以上が死亡したのである。

 ちょうど9月11日という同じ日、イラクに侵入した米英軍の一機が撃墜さ
れた。
パレスチナで進行している事態について言えば、もしシオニストが諸君のテレ
ビにア
メリカ製の武器で毎日のように殺される子どもや成人男女の死体を映しだし、
それと
ともにシオニストを後押しするアメリカ人を映しだすならば、君たちが感じる
痛みは
慰められるだろうか。被害をこうむった時にアメリカ人が正しい解決策と正し
い進路
を見つけ出すためには、アメリカ人は自国以外の世界の諸国民に与えてきた痛
みを感
じとるようになるべきである。

 米欧諸国によってアラブ人とイスラーム教徒に押しつけられているすべての
問題は、
それを理由にして、イスラーム教徒が人種主義者になることはなかったし、バ
グダッ
ドやダマスカス、チュニス、カイロ、その他のアラブ諸国の首都で街路を歩行
する西
欧人にイスラム教徒が嫌がらせをすることもなかった。こうしたことは西側の
人間、
とりわけアメリカ人がバグダッドに対して邪悪な攻撃を展開するために、まる
でサウ
ジアラビアを占領したかと思わせるほどアラブ人とイスラーム教徒にとっての
聖地を
侮辱したときにでさえ、あるいはアメリカの空母がアラビア湾に遊弋(ゆうよ
く)し、
その艦載機が毎日何トンもの爆弾とミサイルを投下するためにイラクの領空を
飛びか
い、その結果、約20万トンの爆弾がイラクに投下されたときでさえ、さらに
はまた
劣化ウラン弾が使用されたときにおいてさえである!! これらすべてのこと
は、ア
ラブ人とイスラーム教徒だけが知られているのではなく、世界中にもよく知ら
れてい
る事実なのである。それにもかかわらず、ある一日、アメリカに起こった一つ
の事件
を理由にして、しかもあろうことか確証のない告発にもとづいて、アラブ人と
イスラ
ム教徒はアメリカ国籍を持つ者も含めて、アメリカや幾つかの西欧諸国であか
らさま
に公然たる嫌がらせを受けている。西欧の数カ国は、あるイスラム教国に対す
るアメ
リカの軍事行動に参加する準備をはじめている。こうしてみると、狂信的にな
ってい
るのは誰なのか?

 そしてこれは幾人かの西側指導者によって以前から是認されていたことだが、
こう
した事態はあるイスラム教国に対する軍事侵攻とか、新たなる十字軍、狂信主
義といっ
た最も悪名高い狂信ぶりと結びついている。それは西側世界とNATO諸国に
よるイ
ラクに対しての十字軍をアラブ人とイスラム教徒に思いださせている。

 最後に、もし君たち西側の支配層が自国民の血を敬い大事に思うのなら、な
ぜ君た
ちはアラブ人とイスラム教徒の血を含む他の人間の流血を招くような事態を安
易に考
えつくのか? もし君たちがみずからの価値を尊重するのなら、なぜアラブ人
とイス
ラム教徒の価値を尊重しないのか? アメリカには武力ではなく分別が必要で
ある。
アメリカが西側諸国とともに軍事力を極端な形で行使してきた結果気づいたこ
とは、
アメリカは彼らが求めるものを達成できないという事実である。アメリカの支
配者た
ちは、まさに自国民が安全かつ安定した生活を送ることができるようにするた
めに、
分別ある努力をしてみたらどうだろうか?

 慈悲深く慈愛あまねくアッラーの御名の下に
 すべての者を分別と美しい教えにより汝の主の道に招くなら、至高の慈悲深
き方法
で彼らと論じよ。なぜならば、神の道より離れし者と、導きを授かる者こそ、
神のもっ
とも知りたまう者なればなり。


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アメリカ合衆国および西側世界の諸国民と政府へ
       サダム・フセインからの第二の公開書簡     

            2001年9月18日


 現実に展開されているこのような結論に驚いている者は誰であれ、より丁寧
に言え
ば、評決をやりなおす余地を認める人々は、以下に示すわれわれの評決をよく
考えて
みて頂きたい。

 米国は戦争状態にあると宣言した。それは事件が起こって間もない瞬間から
戦争熱
をあおり、まるでその機会を待ち望んでいたかのようであった。米国は戦争に
必要な
基金、あるいはその一部を計上した。戦争にいたるにはそこに行き着く過程が
あるは
ずだし、それを構成する部分があるはずだ。敵が誰であるかを特定もしないう
ちに宣
戦布告した国のことを、諸君はこれまでの歴史で耳にしたり何かの本で読んだ
ことが
あるだろうか? 米国にふりかかった事件と共に戦争状態を宣言するための好
機が到
来したのだ。国外の敵によって引き起こされたものか、それとも国内の者によ
る犯行
かさえ、まだ判明していない。このようにアメリカの名によって宣言された戦
争は、
事件のせいだという理由とならなくなった。むしろ、今回の事件は戦争を引き
起こす
好機となったが、この戦争は、どんな場合でも、この事件の結果ではないので
ある。

 それはこの事件が引き起こしたなりゆきなんだ、と主張する者がいるかもし
れない。
アメリカ政府高官が感じた痛みの大きさは自国人民がこうむったものとして受
け止め
られ、被災者の苦しみを前にして受けた同情がアメリカの支配層を刺激して宣
戦布告
へと駆りたてたのだ、と。だが国民のこうむっている犠牲は今回の事件によっ
て引き
起こされたものだけではない。世界の諸国家ならびに自由を愛する人々に対す
る陰謀
や暗殺、破壊工作のたくらみを実現することに没頭している米国当局者の失政
によっ
て引き起こされているのである。彼らは他の選択肢を放りだして戦争をはじめ
るため
に、大急ぎで宣戦布告をして特定集団を名指しする、そのため当事者は戦争に
突入す
るしか選択の余地がなくなってしまった。いま一度われわれは主張する。これ
が告発
とそれによる解決を促すための理由や根拠となりうるだろうか? では、なぜ
根拠と
なりえないのだろうか? もし米国の高官のレベルで解決策が前もって計画さ
れたも
のではなく、熱い旋風の結果として戦争決議という結果になったのだというな
ら、な
ぜ諸君は熟慮か冒険かという同じプレッシャーのもとで誰かがそのような情熱
を発揮
して、これに立ち向かうことを期待できないのだろうか?

 いま一度われわれは主張する。米国政府ならびに西側同盟諸国の政府は、ア
ラブ民
族とイスラム教徒にさらには世界に対して過去にもまた現在でも、同盟国の軛
の下に
苦しんだすべての地域で、思いのままに権力を振るい、軍隊を配備し、こうし
たこと
を経験した人々を脅すことが効力をなくしてしまった今では、あとは分別に頼
ること
が必要となっている。尊厳、祖国の主権および誠実な人間の自由は、他の厳粛
なこと
がらと並ぶアラブ民族はもちろん真のイスラム教徒が支持している聖なる訴え
である。
もし現実に即して今回の事態が仕組まれた緊張であり、それがアラブとイスラ
ム教徒
に対する戦争を決定したというなら、決定に参加した者たちが宣戦布告に口実
を見つ
けようとしているという状態のもとで、まさしく全能の神以外の誰かこれを未
然に防
ぐことができるものがいなのだろうか?神を知り、神を恐れるようになった者、
神を
信じるようになった者が十分な知識を掴んだ時に、諸国民の意思を表明する誰
かが現
れないものだろうか。

 「われわれにとってアッラーは十全であり、アッラーは凡ゆる事態の最良の
処理者
であり給う」(聖コーラン)
 いま一度われわれは主張する。民衆はもはや米国のかかげるスローガンを信
用して
いないし、米国から害悪をもたらされようとしている人々を認める。米国がテ
ロリズ
ムとたたかうと唱えたときでさえ、米国はそれを国際法にしたがって世界中に
適用す
ることをしない。しかし米国は、世界に自分たちの欲求を押し付けつけようと
し、米
国が自国にとって有害であると考えるものを拒否し、その他の種類のものを世
界に輸
出すると言うアメリカの意図に基づくものとしている。このことを証明するた
めに、
はたして米国は自国人民にむかって、米国に反対して活動している組織が自国
内にど
れほど多く存在するかを語ることができるだろうか?と問いたい。 そして、
テロリ
ズムという言葉を二重の基準で使わずに、一つの基準で使うなら、いま指摘し
たうち
のどれだけの組織にテロリズムという言葉が適用されるだろうか? また、ど
れだけ
の組織に対して米国は公然と、または非公然のうちに、財政支出をおこなって
いるだ
ろうか?他国における殺人と窃盗で非難されている組織のうちのどれほど多く
が現在
も米国内に存在しているだろうか? 

 米国がこのような目録を自国人民と世界にむけて発表し、米国のスパイや友
人と呼
ばれている者に対しても一つの基準、一つの規範をあてはめることに着手する
という
のはどうだろう。そして、パレスチナ占領地やチュニス、レバノンにおけるパ
レスチ
ナ人殺害に関わるシオニストに対して、米国はこれと同じ荒療治を施してみた
らどう
だろう。また、米国がみずからの秘密情報機関を彼らが関わった特殊任務と殺
人の容
疑で告発し、小説の形で出版したらどうだろう。こうした提案が実現されたと
きだけ、
はじめてアメリカは信用される努力をしているとして再生アメリカのスローガ
ンが信
用されるだろう。そうなったときにはじめて米国の信じることを世界が実行す
るよう
要求することが道理にかない、それが米国の安全保障と世界の安全保障のため
に有益
であるということになるのである。

 今や機は熟しており、見解を発表する好機である。それは米国民と西側世界
の諸国
民全体にむけて発せられているものだ。シオニズムは1897年に有名なバー
ゼル会
議(第一回シオニスト会議)を招集して以降、世界の支配を企ててきた。それ
以後、
シオニズムはこの方針のもとに活動してきた。それは成果をあげてきており、
意思決
定センターとして皆さんの国でもあちこちにある金融やメディアおよび通商セ
ンター
を支配することによって、皆さんも気づくことができるようになっている。し
かしシ
オニズムの支配は、まだ、その意図が絶対的かつ最終的なものとなるほどには
達成さ
れてない。その可能性が生まれるのは、世界最大のブロックによって支持され
た二つ
の宗教が衝突したときである。さもなければ、シオニズムのすべての野望の成
就は拒
まれるだろう。そこでシオニズムの指導者たちは、世界支配への可能性をひら
く唯一
の機会として、キリスト教とイスラム教の衝突を願って工作してしている。盗
みを働
く犬が目を開けて食べ物を獲得しようとしているのに家族は嘆いてばかりいる
という
状況にまさる好機は外にあるだろうか。西側世界の良識ある人々がこのことに
気づい
ているだろうか? それともシオニズムがその目的を達成するためにこれらの
良識あ
る人々を出し抜くのだろうか?


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