[BlueSky: 3582] ヒートアイランド現象


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Fri, 10 Aug 2001 15:07:50 +0900

こんにちは、葛貫です。

1週間ほど、子供達と東京の実家へ行ってきました。

火曜日に上野の科学博物館に行きました。

今年は、時間が丁度良い時間に科博に着き、ボランティアの方の
説明を伺いながら、展示を見て廻ることができました。
1時間のコースでしたが丁寧な説明を伺いながら、今迄ずいぶん
粗い見方をしていたんだなと、思いました。説明して下さった方
の「科学の楽しさに子供達を出会わせてあげたい」という想いが
伝わってきた1時間でした。

9月2日まで、「ダ・ヴィンチとルネサンスの発明家たち」展が特別
展示されており、8月14日からは、子供達にいろいろな実験をさせて
くれるコーナーが開設されるようです。一日、楽しめます。

火曜日は、曇天で風があったからかもしれませんが、科博の中より
も上野の森を歩いていた時の方が気持ちよく感じられました。
不忍池の蓮の花が綺麗でした。

以前、「都心の森、猛暑にクール効果」
http://www.asahi.com/national/update/0724/013.html
という記事を見かけたことを思い出しました。

今日の朝日新聞の朝刊に、
「ヒートアイランド現象倍増 東京と名古屋」
http://www.asahi.com/national/update/0809/030.html

・・・前略
 東京都心で、都市化が進む度合いでどう気温が上昇するかを
シミュレーションしたところ、冷房など建物からの排熱が5割、
自動車交通量が3割、容積率が2割増えた場合、30度を超す
範囲は1.34倍に拡大。大手町から新橋にかけての地域では
気温が約1度上がると推計された。 逆に、建物排熱を5割減ら
し、水を内部に保つような道路舗装や、屋上緑化をいまの半分
以上で導入すれば、高温の地域は、現在の8割以下に狭まるこ
ともわかった。ヒートアイランドは健康や生態系への影響も指
摘されており、環境、経済産業、国土交通の各省は近く連絡会
を開いて具体的な対策を検討する。

という記事が載っていました。そう言えば、
「都市周辺の局地的豪雨、「ヒートアイランド」影響?」
http://www.asahi.com/science/news/K2001072600863.html
という記事もありました。

もう既に建物が建ってしまっている所では、屋上を緑化すること
位しかできないかもしれませんが、これからのところは「風の道」
を考慮し、上手に森や林を残した街づくりができるといいですね。
実家は、50年以上経つ日本家屋なのですが、大人が立って歩くこと
ができる程屋根裏が高く、南側に深い軒と廊下があり、風通しが
よいため、居室は真夏でも比較的涼しく感じられます。
家の設計の仕方によって、ずいぶん省エネできるのかもしれない
と思いました。

今年もお米は豊作になりそうで、「青刈り」が問題になり始めまし
たね。自然相手の農業だと、刈り入れてしまうまで、安心できない
んじゃないかなとも思え、何だかひどく罰当たりなことをしている
ように思えてなりません。
青刈りをしたり、作付け面積を減らしたりするのではなく、
単位面積当たりの収量が減るとしてもエコ・フレンドリーな農法に
変えて行くという方向へ舵をきることはできないのかなと思います。
#実際、農作業に携わっておらず、苦労を知らないから、このよう
#なことが言えるのかもしれませんが・・・。


「真夏の天文ショー 流星群と木星食」
http://www.asahi.com/national/update/0809/019.html

 真夏の夜空を飛ぶ流星の群れと、月に隠される木星。天文ショーが
12日深夜と16日未明に、どちらも肉眼で楽しめる。・・・後略・・・。
 
という記事もみかけました。晴れるといいですね。

今偶々、辻邦生さんの「西行花伝」という小説を読んでいるのですが、
「願はくは はなのしたにて 春死なん そのきさらぎの 望月の頃」
と言う句を読み、望み通りに逝った西行。
私の一生ものの友人は、ペルセウス座流星群がピークを迎える日に、
岩登りに出かけ、30mの自由落下。3秒足らずの間にあちらの世界の人に
なってしまいました。毎年、流れてゆく星を、眺めていると、
「君は、今、どこにいて、どこに向かおうとしているのか」と友人に
問われているような気がします。




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