[BlueSky: 349] 小学生に環境問題3


[From] 多田誠一郎 [Date] Mon, 9 Aug 1999 00:21:17 +0900

後藤さん,池田さん,水野さん,細谷さん,青空MLの皆さん,こんにちは
                       多田です。

100人よれば,100通りの教育論がある。一人一人の受けてきた教育は
違うからです。100通りの子供観がある。一人一人が違った子供だったか
らだと思います。

後藤さん <312>
>もちろん、算数だけが論理的思考力の訓練になる、といいたいわけでは
>ありません。ただ、現行の小学校教育の成績評価システム、知識詰め込
>みシステム、画一的正解システムなどの中では、教科学習より、遊びの
>方が有効だろう、と本気で思っているわけです。

「現行の知識詰め込みシステム,画一的正解システム」の言葉の意味を正
確には把握できませんが,現行の小学校教育も捨てたものではないですよ。
何かというと「知識詰め込み」や「画一的」という批判的な言葉でマスコミな

によくたたかれる学校ですが,事実上それをやっているのは,一部の受験
激戦区の塾であり,それを望む保護者であると思います。少なくとも私の知
る限り,小学校はかなり変わってきています。社会全体として,
学校は画一的であると「画一的」に見られている現状を悲しく思っています。
「遊び」(=原体験)が環境教育に有効であることは,同感です。

細谷さん<313>
>「でも,日本で子供に考えさせる教育をやらせようとしたら,『そんなこと
>よりも計算問題の1つでもやらせろ』と絶対親から文句が来るよ。」と元中
>学教師の人。
>う〜ん,社会全体がそういう方向に向かないと難しいのかな。

そうなんです。今,小中高の子供の保護者は受験戦争の激しい時代に育った
人たちが多いことも原因と思います。けれど,徐々に変わりつつある人もたく
さんいらっしゃいます。

池田さん<314>
>同じ環境の中でも人によって受け取り方、吸収のしかたは違うと思いま
>すが、私の場合、算数、数学の勉強では、「問題を速く正確に解く」という
>圧力が大きすぎて、そこで嫌悪感を覚えてしまい、理解するというところ
>までなかなか到達できませんでした。

その反省から,今の小学校の教科書は,いわゆる問題解決型で子ども達に
考えさせるようなつくりになっています。しかし,実は,それによって算数が

手な子も多く作ってしまいます。算数が苦手な子にとっては,小数のわり算の
やり方を自分で考え出したり,その意味を考えることは苦痛です。計算のやり
方をマスターして,「問題を解ける」と成就感を与えてやることも必要だと考
えます。

「算数神話」という言葉があります。「算数ができる子は頭の良い子で算数が
できない子は頭の悪い子だ。」 そんな風に思っている人が多いように思いま
す。そんなことは絶対ない。私の考えです。

水野さん:<318>
>上から、というのではなく、上から見る視点を学ぶことができる、横の人、
>それが、先生(そうあって欲しい)、という感じがします。子供の好奇心
>(これは誰でも持っていますよね)を、伸ばせるような、なにか、本物で
>感動させてくれるような、そういう先生ですね。

そうですね。私もそのようになりたいと,日々がんばっています。子供には自
然を愛するようになる「原体験や原風景」が必要です。野原で遊ぶ,昆虫を
捕まえる。花を育てるなどなど。環境教育は自然と向き合うことは欠かせま
せん。それは,いろいろな面から,アプローチしていきたいと考えています。

教育論の話はつきません。この青空MLの主旨から離れて申し訳ありません。
ぜひ,皆さんのお知恵を拝借したいと思います。

授業中に扱えて,子ども達が環境問題に関心をもてるような,具体的な,話題
・材料・資料を探しています。よろしくお願いします。こんなものを見せる
と,子供は
環境問題に興味を持つんじゃないか?子供に分かりやすいのではないか?
といったものを日々探していますので,

変な引用の仕方で申し訳ありません。失礼があるかもしれませんが,ご容赦い
ただければと思います。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
多田誠一郎
tadasei@mxb.mesh.ne.jp
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜











▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。