[BlueSky: 3469] 意見2−2 (「最終真理の検証」から。その2)


[From] "gengorou" [Date] Wed, 20 Jun 2001 02:05:16 +0900



ゲンゴロウです。
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現代社会の乱れ(混乱)の原因についての考察、
第二弾(その2)です。



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虫は虫なりに一つの考え(「最終真理の検証」から。その2)
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【科学的指向性が、人の進化に逆行している可能性】

私は前述したような、「この世界の全ては、突き詰めるほどに、
アヤフヤになる」という確固たる結論を考えて、「分からない
ことは、もうそろそろあってもいいのではないか?」と考えて
ます。

しかしながら、私たち人間は、「移動体的思考」という、得たこ
とに、満足せず、次々と未知な部分を解き明かしているようです。

しかし、もしこの宇宙が自立して、その存在物によって存在して
いるのなら、この宇宙には、その存在以外の存在がないことにな
り、自立したその存在は、まるで「幻」と同じであると言えるの
で、科学が「既知」から「未知」の方向へ進むその方向性には、
「幻」を足がかりにして、「幻の世界」に探検に出かけているよ
うなもので、何をどんなに解き明かしても、それは「幻の世界」
を広げたに過ぎず、私たちは物事が解き明かされるごとに、私た
ちは「混沌とした幻の海」に投げ出されてしまうことになります。

もう一度言うと、私たちは、せっかく「幻を確固に作り上げてそ
の中に生きている」のに、また、私たちはさらに確固たる世界を
求めて科学的な営みをして、科学的な進歩をしているのに、実は
確固たる世界にはたどり着けず、自らを逆に混沌とした幻の世界
に向わせているようです。

【未知への挑戦】

また、私たちは、往々にして「真理」を振りかざして、あるいは、
求めて争いますが、それさえも、おかしなことになるようです。

私たちは、この事に気が付いて、もう未知の部分を探すという方
向性ではなく、未知の存在探しは未知を増やしてしまうことを、
自分自身に言い聞かせなければならないのかもしれません。それ
は、人間の人間自身への挑戦であるかもしれません。

私たち人間は、「未知への探求」という自己の思考の方向性以外
の方向性があるということを、未だ探してはいないのではないで
しょうか。

また、このことは、心理学でいうところの人間の脳(こころ)の
中の混沌とした「普遍的意識(集合的意識)」を持った人間が、
その社会的、共同体的な営みの中で、せっかく表層意識を獲得し、
確固たる意識体を獲得したにもかかわらず、また再び、その脳を、
あるいは「こころ」を、混沌とした海に沈めることになることを
意味しているように思います。。。。

私たちは確固たるものを探し続け確固な存在となったのですが、
さらに確固たるものを探す宿命があることにより、再び混沌とな
る宿命を持って生きているのかもしれません。

人間は長い時間を経て、混沌とした海の中から秩序ある存在に変
化してきたのに、また再び、混沌とした海の中に戻ろうとしてい
る様です。その事によって人々の意識は多種多様となり、秩序の
ない世界を創出させてしまうかもしれません。

これから、私たちは、未知を求める私たちの無意識な方向性に
挑戦して行くことになるのかもしれません。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ゲンゴロウ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
    ■本の紹介【人間物語】−存在・時間・意識−■
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/gengorou/book/ningen.htm

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メールアドレス gengorou@m08.alpha-net.ne.jp
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