[BlueSky: 3451] Re:3447 京都議定書


[From] "SUKA, Takeshi" [Date] Thu, 14 Jun 2001 13:33:22 +0900

中澤@東京大学人類生態さん みなさん

   須賀です。

中澤さん:
> ただ,形式だけでなく,実効があがるように内容までクリアにして
> やって欲しいと思います。先日テレビ番組で,JICAのシニア・ボラ
> ンティア制度のレポートを見ましたが,メキシコに派遣された人が,
> 言葉が通じないために専門知識が生かせないでいるのは勿体無かっ
> たです。言葉を通じさせる必要があるなら通訳を雇うとかいったレ
> ベルにまで踏み込んで実効の上がるプランを立てられないのか,と
> 疑問に思いました。

そうですね、それはわかる気がします。実は去年のいまごろ
の時期、国際環境協力の専門家を育成するための公務員を
対象とした環境庁(当時)の研修をうけにいきました。
その研修コースはたいへん勉強になるものでしたが、実際に
現場にいっておられるJICAの専門家などの話をそのときに
きいた印象では、それがいかにたいへんで高度な能力
を要求される仕事かということを痛感させられました。
自分ならこのまま急に現場に送り込まれてもとてもやって
いけないんじゃないかなあ、と。

現場に送り込まれるまでにはもっともっといろいろな段階
の講習をうけて能力を身につける機会がほしいし、現地の
体制も、中澤さんのおっしゃる通訳などをふくめてもっと
強力な人員の配置がないと心細いな、と。

その研修コースは環境省(環境庁)としても力をいれて
やっているとのことですが、受講希望者数が定員割れを
起こしているらしく、最近も追加募集の案内がきました。

自治体の環境部局の職員の仕事のいそがしさや留守中の
職場への負担などを考えると多くの方が二の足をふむの
もよく理解できます。

そういう広い意味での社会的なバックアップ体制を築く
ことを同時にすすめないと、環境ODAの予算額と人数
を書類上ふやすだけでは悲惨なことになりそうですね。



Takeshi SUKA
Nagano Nature Conservation Research Institute (NACRI)
E-mail: suka@nacri.pref.nagano.jp


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