[BlueSky: 341] Re:Re:327 複合生物


[From] GENNGOROU@aol.com [Date] Sat, 7 Aug 1999 07:11:17 EDT


須賀さんこんにちは。
みなさん,改めてよろしくお願いします。
 このメールではないですが後藤さん懐かしいです。
 よろしくお願いします。

                 GENNGOROU

須賀さん,やさしい問いかけにまず感謝いたします。
そして,SFの様な私の話に耳を傾けていただき感謝します。
(もしかすると,SFになってしまうかも,心配)
私は学問的なことはほとんど知りませんので,「複合生物」の
ような考えがすでにあるのかすら私にはわかりません。

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> > 人間が複合生物だということはどういうことかと言いますと。
> > 人間が初期生物(精子卵子)の移動体(動物)であるという
> > ことですが,さらに,すでに進化しており,その移動体(動物)
> > という脳の海に生まれた「精神存在」であるということです。

> 自然界で観察できる現象と直接どんなふうにむすびつくのかに
> わたしは興味があります。
> たとえばわたしが今しりたいと思うのは、うえにあげられた3つの命
> 令・欲求のあいだの関係です。
> この3つは、概念だけでなく存在のレベルではっきりと区別できる
> ものなのですか? 
> それとも、もっとあいまいで連続的なもので、相互にからみあってい
> て、動物の種類ごとにちがった仕方で実際には存在してるようなもの
> なのですか? 
> 前者なら高度すぎてわたしの理解の範囲をこえています。後者ならわ
> たしでもなんとなくイメージがわいてきます。

前者ではありません。後者です。
複合生物である人間の中の三つの生物の命令・欲求の間の関係で
すが,それは脳の仕組みそのものと言えるのではないかと思いま
す。脳と同じように体の中でも融合(複合)して「ある」と思い
ます。ある程度領域が別れています。(生殖器など(初期生物に
近い物は生物学的な進化から離れている))しかし,相互に関係
しあい,さらに一体となっているので,かなり複合的です。
そしてこの複合こそが,この複合生物を「視覚的」に一つの生物
に見せている由縁です。
「複合だろうと一つの生物だろうといいじゃないか!」というお
考えのムキもあるかもしれませんが,私は大きく分けて三つの生
物をあえて認識することで,新たなものが見えるのではないかと
考えています。

分けるといっても,むずかしい。。。
空間的に融合してしまっている物を分けなければなりませんので。
3次元で分けられない存在を分けるにはどうしても観念というか
概念を用いなければなりません。この辺りを理解していただかな
いと,SFの様に取られてしまいます。
やはり,「複合生物」について説明したいです。

進化の順番を考えると初期生物→現存の生物→精神生物になりま
す。(まだこの先もありますが)

複合生物という考えには,「初期生物」と「一般的な生物」が生
物学的。次の,精神生物になると,私は「生物」と呼んでいます
が,形のない存在を考えるのですから生物学の領域ではないと思
います。(生物学的に考えると空想に入れられてしまいそうです。)

まず,現存する生物が「初期生物の移動体」ということですが,
私のような一般人が生物と理解しているものには,大きく分けて
植物と動物があります。その区別の定義すらも私は知りませんが,
私の区別は説明できます。
まず,植物と動物の体を「初期生物の環境変化に対するシェルタ
ー」のようなものとして考えます。すると植物とはシェルターが
移動せずに初期生物が小さなシェルターによって拡散し存続する
生物になります。
一方,動物はシェルー自身が移動し,初期生物は生殖器によって,
生存に不利な外界に出ることなく再び存続するものと考えられま
す。
この初期生物の存続は細胞分裂によって引き継がれ,環境の変化
から保護されたシェルターの中で長い時を経てきたので進化(変
化)はありません。で,その一生は精子の場合,分裂してから,
卵子に届くまでです。卵子は,どうももっと長いらしいですね。
つまり,初期生物の寿命は分裂から受精前までです。(話が横に
それました)
私は,植物と動物という二つの生物を初期生物の「シェルター
の使い方」で区別しています。植物が固定型シェルターになった
のは,回転する地表にまんべんなく降り注ぐ光エネルギーの摂取
にはシェルターを移動させる必要はなく,また不利だからでしょ
う。横移動よりも縦移動が重要になったからでしょう。
一方,その「固定型シェルター生物」を食す生物は,固定型が移
動しないことから,必然的に「移動型」になったと考えられます。
海中では,海流があるのでこの逆の現象もあるかと思います。つ
まり,海流がある海底には動物といえども固定型シェルターにな
ったものもあるかと。。(例:サンゴ)
動物と植物の区別を見方を変えてどうすると言われるかもしれま
せんが,見方を変えることで,もしかすると,何かが見える(例:
進化の順番が変わる)かもしれません。(私にはわかりませんが)

話を動物に絞ります。
動物は初期生物の「シェルター」と「移動体」の役目を背負わさ
れている「移動体シェルター」と考えてみます。
この移動シェルターを交尾に促す欲求はこの初期生物の命令が残
存したものと考えます。おそらく,これしかないかもしれません。
そう仮定すると,メスは卵子の移動型シェルターで,オスは精子
という初期生物の移動シェルターになるのかもしれません。つま
り,雌雄は初期生物の種が違うことから出来た事になります。も
し,そうであるならば,雄と雌は,何らかの感覚で相手の形態を
認識できない種は,雌雄の形が大きく違っている可能性がありま
す。
視力がなく,触覚も発達していない生物は雌雄の形あるいは大き
さが似てもにつかない可能性があります。(私は,一般の社会人
なので調査などしたことはもちろんありません。)

つぎに,この「移動体シェルター」に脳が生まれて,移動体シェ
ルターの環境適応が生まれます。自らの防衛や子育てがその脳
によって維持されて行きます。つまり,この行為そのものも初期
生物の命令が強く関係していると思います。その関係は,ホルモ
ンと言われるものによってなされているのかもしれません。初期
生物のホルモン命令と動物の脳の神経命令との相互関係が動物の
行動を促しているのではないでしょうか。(この辺はとっくに知
られていることで,私は詳しくないのでやめます。)

さて,精神生物です。
ここでもう一度,三次元ではなく複合という空間的には明確に
区別できない物を扱っているとお考え下さい。
精神生物は脳の働きそのものではなくある意味では副産物です。
脳の働きですが脳そのものではないということです。私は,肉
体生物の環境変化対応コントロール器官である脳が働くことに
よって生まれた存在は,脳そのものに誕生したのではなくコン
トロール信号とでもいうものの上に誕生したので,「現象から
生まれた現象」と考え,あえて「無体の存在」と考えています。
脳はその海と考えたいです。
「物が移動し現象が起き,その現象が新たな現象を生み,その
現象が自己を認識しているならば,私はその現象を無体の生物
と呼ぶしかない」と考えています。

この精神生物の命令も私にはハッキリとこれと区別はできません。
人間の行動は,複合生物の相互牽制によって起きているで,そ
の理解は複合的な空間を理解することを上回ります。
他の言い方をすると,「自己を認識した意識=有意識」が「精神
生物」です。意識を生物と考えるのはもちろん無理があることは
分かります。なぜなら意識の存在が生まれた要因には,相互の存
在認識が不可欠で,それには肉体にある様々な感覚器官が必要だ
からです。しかしながら,初期生物の命令と戦ったり,肉体の痛
みをこらえたり,自殺を図ったりする現象を考えると独立した生
物と考えられるのです。また,精神生物は「行動しない(行動し
ないという行動をする)」存在としても認識できます。
有意識の誕生には記憶が関係してますので,人間だけが「精神生
物」の所有者ではなく,記憶能力に比例して,「ためらい」など
の現象が見られるかもしれません。

私の考えは,複合生物を仮定して,複合生物を証明しているので
すが,他に精神生物の存在がない,また,脳が脳を考える場合に
は,この発想法を理解していただくしか方法はないです。形がな
い,無体の存在を認めるにも,見えない存在を,まず,その存在
を認識し,その周囲の状況を観察して存在認識するしか方法はあ
りません。(きちんと研究などしていません。)

> もうひとつしりたいのは、命令とか欲求とおよびになっているものが、
> それぞれ直接には何をさしているのだろうか、ということです。

普通の考え方をしていませんので,普通の質問に弱いです。
上の文の中に答えが隠れてはいないでしょうか。ないのであれば,
申しわけありませんが,また質問して下さい。

> 源さん:
> > そこで,「子どもを産む」ということを考えますと。。。
> >
> > 子どもを産まない社会(国)を考えるとき,
> > その社会(あるいは組織)が精神生物的人間が
> > 多い社会(環境)になっているかもしれないと,考えられ
> > るのではないかと思います。
>
> これは、肉体的な存在への欲求がみたされたので、精神的な存在への
> 欲求の部分が拡大している、という意味ですか? もしそういう意味
> に理解していいなら、現象面ではもしかしたらそういうことがあるの
> かな、という気がします。しかしそれを生物学で説明できるのか、と
> なると、わたしにはわかりません。あるいは、ほかの分野の学問なら
> できるのでしょうか?

私は,精神生物を人間に取り入れることによって人間は複合生物
(人間)であると言い切ってしまっているのですから,生物学的,
心理学,精神医学を合わせても人間理解は無理だということにな
ります。何も知らない私が言うのも変ですが,人間を考えるには
複合生物を取り入れて考えて行きたいと思います。

先のメールで私は,人間には種はないと言ったように思いますが,
複合生物である人間の中の,初期生物の命令,生物の命令,精神
生物の欲求の混ざり具合によって,種は微妙に違っていると思い
ます。外見は似ていますが。
たとえば,もう,子を産めない母親が子を失うと,初期生物から
も生物的な欲求からも解き放たれるわけですが,その母親が肉体
生物に近い種だとするとその生きる目的はなくなり,精神生物に
近い種であれば精神生物としての目的が残ります。この他にも考
えられると思いますが,今のところ,まだ。

複合生物の種の差は,初期生物の強さ,生物としても強さ,精神
生物としての強さに様々な環境,生い立ち,学習が加味されて起
きることを考えますと,肉体的な満足がなくても精神生物に傾倒
すると考えられます。つまり,下位の欲求が満たされることで上
位の欲求に移行という仕組みは,この複合生物の考えを取り入れ
ると必ずしも限定することができなくなります。複合生物の一つ
一つの生物は単独に存在しているわけではなく,相互に関連しな
がら存在しており,その関係は依存関係とも言えますので。


> 源さん:
> > 何を言いたいかというと,子どもを産もうとしない人間は
> > SEXよりも意識の伝達を好むのではないかと。。
>
> うわあ! これはだれのことだろう?
> でも、人間の場合、子どもを産もうとすることと
> SEXを好むこととは一致しませんよね。
> この点はどう考えたらいいんでしょう?

これこそ,人間が「初期生物」と「精神生物」の複合生物の
顕著な例だと思います。
複合生物は複合組織を例に考えても良く,ある人間が,地域
の消防団,会社,国家,家庭といういくつもの組織に属して
おり,その人間がいくつもの集団に翻弄されたり,時間的な
制約を受けたり,矛盾にさらされたりするのと同じです。

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せっかく興味を持っていただけたのに,しっかりとご返事ができなくて申しわけありません。

> しばらく留守がつづくので、ご返事はおくれると思います。
> おゆるしください。それではまた。

ご丁寧な伝言ありがとうございます。
私は,思考がのろく,またほとんどメールを書く時間がないので,
いつも人をイライラさせてばかりですので,助かります。

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GENNGOROU



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