尼崎市の一ノ瀬です。
伊東さん<
パイプラインの場合は一時的な熱と衝撃波でしょ?
機能は資金さえ有れば数ヶ月後には復旧します。
自然への影響も堤防などの防護処置が出来ます。
>
私は別に、放射能汚染の被害を過小評価するつもりはありません。
「放射能は心配ない」などと言えば、それはウソになります。
しかし、「一時的な熱と衝撃波」によって、命を落とした人々は、
ヒロシマ、ナガサキの場合、犠牲者総数の7割以上にのぼります。
持続的でないからといって、そのリスクを軽視していいはずがあ
りません。
次のような実例があります。
先頃、スイスで水力発電所の水圧鉄管の破裂事故が発生し、
”一時的に”大量の水が流れ出しました。
この、”一時的”な出水のために、大洪水が発生し、近隣の村の
半分が消滅しました。幸い、大部分が果樹園だった為に、犠牲者は
3人で済んだそうですが。
LNGを使う場合、大消費地に隣接して巨大なタンクを建設せざ
るを得ません。この部分は分散化が不可能です。当然、テロの対象
になるし、爆破されれば恐ろしいことになります。人口密集地に隣
接している為、犠牲者はチェルノブイリを遥かに上回ることになる
かも知れません。
パイプラインでガスを運ぶ場合にも、同様のリスクを甘受せざる
を得ません。
むしろ、原子力発電の場合、そこだけを徹底的に防御すればいい
わけで、守る気になれば、むしろ安全保証の面からは容易ではない
でしょうか。
とはいえ、分散化が基本的なトレンドであることには異論はあり
ませんが。
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