[BlueSky: 3376] Re:3375 分散化は特効薬になるか?


[From] k-oosima@kubota.co.jp (大島高) [Date] Thu, 31 May 2001 20:22:51 +0900

大島です

Y.Kuzunuki さんは書きました:
>葛貫です。
>
>大島高wrote:

>> 発電所で海に捨てている大量の熱の、何割かを使っても残りはやはり捨てられますね。
>> 海に捨てるのか、都会の待機中に捨てるのかの差ですけど。
>
>何で読んだのか思い出せないのですが、水産関係の文献で、海洋深層水
>の総合的な利用法の一つとして深層水が低温であることを利用した温度
>差発電というものがあり、北陸の方の大学でアンモニアか何かを使って
>研究していたように記憶します。
>#温度差は十数℃〜数十℃程度のものだと思われます。

そうですね、確かにそういう研究があったと思います。理論的には、僅かでも温度差があれば
仕事をすることができます。しかし温度差が小さいほど、効率が落ちます。
そういう意味で、温度が高いほど、高品質な温源な訳です。ですから

>最終的には熱エネルギーになってしまうとしても、多段的な利用法を組む
>ことができるといいなと思います。

おっしゃるとおり、高いところから順次低いレベルまでカスケードに
熱を利用することで、熱の有効利用ができるのですが、

>温排水は、温度差発電には、使えないものなのでしょうか。
>経済的に合ないのかな?
>(小規模な発電では論外かもしれませんが。)

低温では効率が下がってしまって、経済性もそうでしょうし、装置の
ライフサイクル・エネルギー収支とでも言うのでしょうか、装置を作るのに必要としたエネルギーを
上回るエネルギーが得られるかとかそんなところにも、考える必要がありそうです。


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