[BlueSky: 3367] Re:3366 分散化は特効薬になるか?


[From] JAWAY [Date] Wed, 30 May 2001 01:03:25 +0900

伊東です。

At 0:39 +0900 01.5.30, ICHINOSE,Takeshi wrote:
> 問題は3点あります。
>1:分散化で原発分の電力を代替できるか

コージェネ活用で効率>2倍。
電力の最終消費の半分近くが熱源使用なのですから。

つまり現在の稼動している火力発電をすべてコージェネ化すれば、
原発は不要になります。(極論)

>2:石油や天然ガスの貯蔵施設は、輸送のエネルギー効率を考えると集
>  中的なインフラとせざるを得ず、外部攻撃に対して脆弱であり、脱
>  原発でリスクを相対的にどの程度下げられるか不明である

パイプライン+地方バッファ備蓄で自治体単位で半年くらい、
と言うレベルまでは十分に対処できます。
海外のパイプライン事故の復旧は長くても1ヶ月以内程度ですから、
危弱性では問題有りません。

また灯油、LPガスは家庭タンクを設置すると割り引きしてます。
家庭用小規模発電機と組み合わせれば1ヶ月くらいの供給途絶も大丈夫。

>3:原発を化石燃料発電で大体すると、炭酸ガス排出量が間違いなく増える

1で示しました様にコージェネができれば総合的な燃料消費は増えません。
また、バイオマスを燃料に用いる様にすれば循環資源になりますので、
実効的なCO2排出量は減らせます。


問題はコージェネの場合は電力供給よりも熱供給が得意と言う点で、
稼動アンバランスで電力が不足する可能性が有ります。
その不足部分を太陽光や風力やバイオマスや小水力で補填します。

う〜ん。完璧だ。(笑)

どっちにしろこれも極論です。
普及する迄に原発を建設するくらいの期間は掛かりますから。


今後の電力パラダイムは、
安定供給 短期不安定(瞬滞など):消費者責任へのシフト
中期不安定(故障など):分散化による総合的な安定化
長期不安定(安全保障):脱海外産燃料(ウランも海外産)
地球温暖化 脱化石燃料:脱石油、脱石炭、有機廃棄物の有効利用
経済合理性 長期使用による減価償却:自然エネルギーは機器がへたらない
ローカル化/送電効率化:原発からの送電の>5%は送電時に無くなる
複合使用による効率化:コージェネは消費地発電必要
と言う感じで自然エネルギーやマイクロ発電の複合的使用でしょう。
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