[BlueSky: 326] Re: [BlueSky: 321] 子どもをもちにくい社会 Re:317 & 297


[From] GENNGOROU@aol.com [Date] Fri, 6 Aug 1999 06:51:23 EDT


源といいます。
*************

このMLは,大学関係の方だけではないということで
投稿させていただきましたが,もし,違っていたら,
ご指摘下さい。

> Subj:[BlueSky: 321] 子どもをもちにくい社会 Re:317 & 297
> Date: 99/08/06 15:15:48 JST
> From: minato@sv3.humeco.m.u-tokyo.ac.jp (Minato Nakazawa)

私は,人間は人間が進化(変化)の過程で経てきたいくつも
過去の生物の「複合生物」だと考えているものです。
この事も問いたいので,ちょっと説明。

人間が複合生物だということはどういうことかと言いますと。
人間が初期生物(精子卵子)の移動体(動物)であるという
ことですが,さらに,すでに進化しており,その移動体(動物)
という脳の海に生まれた「精神存在」であるということです。
(太古の海に生物が生まれたように,脳に生まれた存在)
極論を言ってしまうと,精神存在はすでに生物で,「無体の生物」
あるいは,「目に見えない生物」だと言うことになります。
なぜなら肉体を自由に操れる存在は,十分に生命としての
条件を備えていると思うからです。

 ここに哲学的な概念(観念)の問題を持ち出す気はないのですが,
 もし,そう考えることで多くの問題を解決できるのなら,
 考える価値はあるのではないかと思い書きました。
 もし,生物が肉体を持つ存在と定義づけられているのなら,
 あたらしい,存在の定義をつくらなければなりません。

仮に,このように人間を考えることができるならば,
人間の行動(存在)を促すものには,「初期生物の命令」と
「動物の命令」「精神存在としての欲求」という三つがある
ことになります。

 たとえば,性欲は初期生物の存在欲求からくる命令で,
食欲は動物としての欲求,「語らい」は精神生物としての欲
求ではないかと。

以上のことが間違っているのなら,以下は問題になりません。
ただ,この考えを用いると,様々なことが,私には見えるような
気がします。

--------------------------------------------------

そこで,「子どもを産む」ということを考えますと。。。

子どもを産まない社会(国)を考えるとき,
その社会(あるいは組織)が精神生物的人間が
多い社会(環境)になっているかもしれないと,考えられ
るのではないかと思います。

SEXは,「初期生物」の部分がその人間に多い場合に。
子育ては,「動物的」な部分によって為される。
複合生物的な生物である人間が,かなり「精神生物」に
偏るっていたなら,子どもは生まれ難くなるのではない
でしょうか。

この「精神生物」には,肉体生物のような種がありませんが,
意思の伝達で種を残そうとしていることを考えると,どうも,
私には,生物と同じではないかと。
何を言いたいかというと,子どもを産もうとしない人間は
SEXよりも意識の伝達を好むのではないかと。。

そして,
自分を複合生物として認識していない人間に,
「どうして貴方は子どもを産まないのですか?」という
アンケート調査は,なんだか知らない人に知らないこと
を聞くようで,妙な気がします。

*****************************
GENNGOROU









「養育拒否」の現象も,その人や社会や組織がきわめて
「精神生物」としての人間性を求めすぎている影響のよ
うな気がします。
余計な事ですが,人間が集団に対して帰属意識を持つと,
人間は精神生物から,こんどは集団生物に進化すると,
私は考えています。
集団性物化した人間は,集団の一部分ですから,集団の
存続が第一欲求になり,自分の子どもの「養育」などは
問題外になります。(すでに,そうなっているかも・・)

人間には,初期生物として性的に生きる,動物として
子孫を残すために養育しながら生きる,精神生物とし
て自己存在を追求して生きる,集団生物となり自己の
思考を集団に委ね生きるなど,いろいろ自由に出来ます。
そのどれをどの程度選択するかによっても,人間という
生物はすでにいくつもの種に別れているのではないかと
も考えてしまいます。

幸か不幸か,外見が似ていることと,言葉が通じること
から同じ種に見えがちですが。

「養育拒否」についてだけでなく,人間を複合生物とし
てとらえることにより,納得できることがいくつも出て
くると思います。
前にも書きましたが,「うるさい」という騒音問題をデ
シベルという数値で示すのもおかしい話です。
精神生物である人間は,隣の家の子どもが泣くのをただ
「うるさい」と感じているだけでなく,その子どもが心
配で思考を邪魔されるからです。つまり,動物的な「他
の子どもを養育せよという命令」と「精神生物的な思考
をせよ」という複合生物の命令が矛盾を起こすからです。

私は,この「複合生物の矛盾」から,人間に起きている
いろいろな問題が解決できるような気がしてねりません。

*******************************
ゲンゴロウ


▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。