[BlueSky: 327] Re:326 複合生物


[From] suka@nacri.pref.nagano.jp (SUKA, Takeshi) [Date] Fri, 6 Aug 1999 22:06:13 +0900

GENNGOROUさん みなさん
              須賀です。
源さん:
> このMLは,大学関係の方だけではないということで
> 投稿させていただきましたが,もし,違っていたら,
> ご指摘下さい。
   (中略)
> 人間が複合生物だということはどういうことかと言いますと。
> 人間が初期生物(精子卵子)の移動体(動物)であるという
> ことですが,さらに,すでに進化しており,その移動体(動物)
> という脳の海に生まれた「精神存在」であるということです。
   (中略)
> 仮に,このように人間を考えることができるならば,
> 人間の行動(存在)を促すものには,「初期生物の命令」と
> 「動物の命令」「精神存在としての欲求」という三つがある
> ことになります。

むずかしいお話だなあ。わたしは大学で生物学を勉強し、今もそれに
関係する仕事をしていますが、こんな壮大な話になると、完全にしろ
うとになってしまいます。このMLにどなたか、適切なお答えかアイ
デアをおもちの方がいらっしゃいますでしょうか?

「複合生物」という発想は、とても面白いと思います。でももう少し
具体的にしりたいな。こういうアイデアの面白さが、自然界で観察で
きる現象と直接どんなふうにむすびつくのかにわたしは興味がありま
す。

たとえばわたしが今しりたいと思うのは、うえにあげられた3つの命
令・欲求のあいだの関係です。この3つは、概念だけでなく存在のレ
ベルではっきりと区別できるものなのですか? それとも、もっとあ
いまいで連続的なもので、相互にからみあっていて、動物の種類ごと
にちがった仕方で実際には存在してるようなものなのですか? 前者
なら高度すぎてわたしの理解の範囲をこえています。後者ならわたし
でもなんとなくイメージがわいてきます。

もうひとつしりたいのは、命令とか欲求とおよびになっているものが、
それぞれ直接には何をさしているのだろうか、ということです。

源さん:
> そこで,「子どもを産む」ということを考えますと。。。
>
> 子どもを産まない社会(国)を考えるとき,
> その社会(あるいは組織)が精神生物的人間が
> 多い社会(環境)になっているかもしれないと,考えられ
> るのではないかと思います。

これは、肉体的な存在への欲求がみたされたので、精神的な存在への
欲求の部分が拡大している、という意味ですか? もしそういう意味
に理解していいなら、現象面ではもしかしたらそういうことがあるの
かな、という気がします。しかしそれを生物学で説明できるのか、と
なると、わたしにはわかりません。あるいは、ほかの分野の学問なら
できるのでしょうか?

源さん:
> 何を言いたいかというと,子どもを産もうとしない人間は
> SEXよりも意識の伝達を好むのではないかと。。

うわあ! これはだれのことだろう?

でも、人間の場合、子どもを産もうとすることと
SEXを好むこととは一致しませんよね。
この点はどう考えたらいいんでしょう?

しばらく留守がつづくので、ご返事はおくれると思います。
おゆるしください。それではまた。


Takeshi SUKA
Nagano Nature Conservation Research Institute (NACRI)
E-mail: suka@nacri.pref.nagano.jp



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