小宮です。
[3207]でせっかく後藤さんが呼びかけたのに、[3208]ではそれに
水をかけたようなことをいってしまってごめんなさい。でも、難しい
問題に直面した時は、なるべくいろいろな方向から、いろんな意見
を出し合ったほうがいいアイディアが見つかると思うんですよ。
例え間違っていようとも、とにかく意見を出してみる、というのは
ブレーンストームの基本ですからね。ですから、僕は自分の
考えていることを述べることにします。
環境と経済の問題を考えるとき、経済を優先するというのは、自分
が豊かな生活を維持したいがために将来の世代を犠牲にしている、
と非難を受けることが多いと思いますが、一概に経済は後回しと
考えるわけにもいけないと思います。なぜなら、景気の悪化は、
まず経済的弱者に大きなダメージを与えるからです。
例えば、大阪では今ホームレスが急増しています。
大阪のホームレス７千人＝５年前の４倍以上に（共同通信）
http://www.kyodo.co.jp/cgi-bin/getk2story?DBase=K-II&format=html&content=sum
mary&date=20001215&gid=A038-1&image=yes
大阪府の調査では、府内のホームレス数を７０００人と、５年間で
４倍以上になっているようです。不況や技術革新によって労働市場
からあぶれた普通の人たちが、ホームレスになっているのです。
景気を回復させるということは、雇用をつくり、これらの人達を救済
することでもあります。ホームレスになる人達にとっては、先の温
暖化よりも自分の生活の方が大事なのはいうまでもないことです。
経済を守るということは政府の重要な指名でしょう。
逆に、日本が京都議定書に批准するのであれば、経済の立て直し
を後回しにしてでも目標達成のためにCO2削減の方針を立てねば
ならず、経済が悪化し、大量の失業者、ホームレスを出す可能性
もあります（だから批准すべきでない、というのではなく、その覚悟
は必要、ということ）。ですから、アメリカがいう経済的で持続可能な
温暖化対策、というのはそれなりの根拠があると思います。
…結局何がいいたいのかまとまらないですが、いろいろ問題が
あって、最善の解を出すのは難しいですね。
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小宮 祐一郎
can32960@pop07.odn.ne.jp
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