葛貫です。
後藤さん:
> ただ、鈍感というと「好ましくない」語感に響きますが、かつて大学院
> 生だったころ、隣の研究室の大将がよく言ってました。研究には、運・
> 鈍・根が大切だって。鈍は鈍感の鈍、根は根性の根。
「鈍」というより、如何に他のものに気を散らさないでいられるか、
対象に集中できるか、どれだけの思い入れを持っているかなのだと
思います。谷崎潤一郎が源氏物語を現代語に訳したのは第二次世界
大戦中の世の中がメチャクチャな時期だった。物的に恵まれた環境
にいたことも確かなのだと思いますが、世の中の事情など斟酌する
余裕がないほど、源氏物語のとりこになっていたとも言えるわけで。
#私は、運はあったのでしょうけれど「だから何?」と思ってしまう。
#のめり込むとか根性とかいう世界にはいなかった。
#研究者としての基本的な資質が欠けていたんだなと思いました(笑)。
> このことは、研究面だけでなく日常生活においてもある意味で真実をつ
> いているように感じます。
はい。そうなのだと思います。
> ま、女性は流行に敏感であることが「美」の条件だ、
> なんて芥川が言ってたように記憶しますが。
そうなんですか。
それでは「美」にも無縁かも(笑)。
では。
(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。