葛貫です。
葛貫【３１３０】：
> >言語で表現できる世界と、感じているけれど言語化できて
> > いない世界のズレがない、もしくは少ないのだと思います。
後藤さん：
> こうしたズレを自覚したことがありませんので、ある人々にはこうした
> ズレがあるのだという事実と、それに伴うであろうさまざまな諸問題に
> ついては、これまでの僕が考えたことのない未知の世界です。
> ま、鈍感であれば生まないのですが。
失礼な言い回しがあったとしたら、お赦し下さい。
鈍感なのではなく、御自分が感じたことを十分に表現できる
豊富な語彙と、よく整理された頭を持っていらっしゃるのだ
と思います。このズレが、社会生活に支障を来すほど大きく
なってしまうと分裂症とか多重人格のようなものへと進んで
しまうかもしれないわけで、後藤さんの健全さ羨ましく思い
ます。
> ・・・とはいえ、僕自身が経験したことがない事柄なので、今後も、本
> 当の意味で僕が理解することは不可能だろう、と思います。
はい。
たとえ絶対音感ならぬ絶対語感のようなものを持っていて
自分の感じたことを言葉にしたところで、受け手が同じ語感
を持っていなければ感じたことの質を伝えることはできない。
そんなものなのでしょう。
でも、以前【2656】に書いたのですが、「つむぎだした言葉が、
あまりにもうまくはまると、全員がおんなじ共同幻想のなかに
入ってしまうかもしれない」という、その言葉に思い描く「質」
は実は各々違っているのだけれど、想いを共有したように思えて
しまう、時と場を得た言葉ってあるような気がするんです。
言葉は魔物だと思います。
＃そういう意味で、和尚さんはお好きではないかもしれませんが、
＃「もののけ姫」に「生きろ！！」というわずか３文字のコピー
＃を与えた糸井重里さんのセンス、私は侮れないと思います。
では。
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