後藤@帯畜大です。
葛貫さん【3138】:
> > ま、鈍感であれば生まないのですが。
> 失礼な言い回しがあったとしたら、お赦し下さい。
いやぁ、とんでもない!
↑の僕の一節の末尾に括弧してJ、と書くかどうか迷ったほどです。
・・・J、つまり、冗談です。
> 鈍感なのではなく、御自分が感じたことを十分に表現できる
まぁ鈍感な部分があるのは事実でして、「この野郎っ!」ってよく怒ら
れています(陰で、ですが:と感ずるのも鈍感さのゆえであり、相手は
怒りのサインを送っているのかもしれません)。
ただ、鈍感というと「好ましくない」語感に響きますが、かつて大学院
生だったころ、隣の研究室の大将がよく言ってました。研究には、運・
鈍・根が大切だって。鈍は鈍感の鈍、根は根性の根。
・・・確かに、彼のグループは、彼らにしかできない(というか、真の
オリジナリティに満ちた)分野(植物個体の電気生理学的構造)
を切り拓きました。
まぁ、科学研究の分野では、流行に敏感では、ネイチャーやサイ
エンスに掲載する論文はかけても(それ自体も難しいのですが)、
ひとを真に唸らせる研究はできない、ということだろうと思いま
す。あくまでも一般論ですが。
研究者としての自信というか自負というものを感じる言葉でした。もっ
とも、日の当たらない苦節の時代に聞いた言葉なので、その苦節に負け
ないための励ましにも使っていたんだろう、とも思いますが。金や名声、
流行に負けず、自分の信念を貫くためには、鈍、であることが必要でし
ょう。
このことは、研究面だけでなく日常生活においてもある意味で真実をつ
いているように感じます。そういうわけで、鈍であることも悪いことば
かりじゃない、と思うのでした。ま、女性は流行に敏感であることが
「美」の条件だ、なんて芥川が言ってたように記憶しますが。
後藤 健
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