佐藤です。
広木さん、ミームに関する解説と警告ありがとうございました。
ミームという言葉は葛貫さんに初めて教わったのですが、この造語を自分で使うのが
ためらわれていました。広木さんの言われるように、geneという言葉をまねる事によ
り、memeという仮想の「何か」が生物のgeneのように(実際には全然違うのに)振る舞
うように思ってしまう。広木さんのご説明で自分のもやもやがはっきりしました。
類推（一つの学問体系から得られた帰納的法則を他の学問体系にあてはめ、その法則
を今度は演繹的に流用する）は、思考を拡大するには良いのでしょうが、理論的には
はじめから破綻しています。私はこのメーリングリストの趣旨（自由な発言）を尊重
し、拡大解釈や夢想、ＳＦ的な話を、とても楽しんでいます。でも、広木さんの言わ
れるとおり、言葉に踊らされる事には気をつけなければ、とも感じています。ピアレ
ビューされた科学論文を読んでいる時さえ、妙な結論（大発見！）を目にすることが
よくあります。でも、よく検討すれば、大体がサンプルの偏りや、分析手法の間違い
であったりします。論文を批判的に読むとき、今のところ私がたよりにしてる事は自
分のコモンセンス（常識）だけかもしれない。
なにやら、訳の分からない、堅い文章になってしまった。申し訳ない。
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