こんにちは、佐川です。
RIOさんwrote: [BlueSky: 2997]
> わかったようでわからないような。
> 実践というのは、難しいんですね。
字面だけで説明するのは難しいですね。実際に下水処理場
を見学すればよくわかるんですが(近くの処理場に頼めば
見学させてもらえるかもしれません)。
#簡単な実験でも確かめることができますが
微生物群をフロックと呼びますが、このフロックは身近
な環境でも観察できます。たとえば観賞魚の水槽の底や
浄化装置の中にも形成されますし、水たまりや水路にも
観察できます。
見た目は汚れた牡丹雪という感じでしょうか。
> この、「BODが少なすぎる場合」というのは、
> 流入した状態と理解して良いのでしょうか?
> すると、まずBODが少ないと、水の処理は問題なく進むが、
> 腹いっぱいにならない???微生物達は素直に沈殿しなくなり、
> 外に出てしまう。
入ってくる栄養が少ないんで、自分自信から栄養を調達
するんです。まあ、ダイエットみたいなものですか。
これだけなら発生する下水汚泥が少なくなって良いはず
なんですが、今度はフロックが牡丹雪上からさらさらの
パウダースノウみたいになってしまって、沈殿しなくな
ってしまうんです。
これは都市下水で一般的に採用されている活性汚泥法に
限定したの話です。
また、それぞれの処理場の処理能力にも違いがあります。
処理能力が限界に近い処理場であれば、節水とBODを排出
しない努力が必要ですが、能力に余裕がある場合には、
節水以外には、あまり神経質になる必要はないでしょう。
> この、「BODが少なすぎる場合」というのは、
> 流入した状態と理解して良いのでしょうか?
実際に処理が行われるエアレーションタンクに、流入する
汚水のBODのことです。
ただ、注意が必要なのは、汚水の中にはいろいろな形態の
有機物が混合しているので(アルコールのような水に溶け
るものから、米のとぎ汁などの水に溶けないもの)、単純
に、BODがどうのとは言えない部分があります。
> こんな想像で良いのでしょうか?
そんな感じでいいと思います。
> 沈殿しない微生物というのは、生きているのか、死んでいるのか?
生きています(死んでる個体もあるでしょう)。
> 最終的なBODは、どうなるのか?
高くなります。
> 微生物群というのは、その後の水質にどのような影響をもたらすのでし
> ょう?
元々、自然界の微生物が処理場内で繁殖したものなので
問題ないと思います。
>素人質問ですみません。
>よろしくお願いします。
私も素人同然ですが、疑問点などあれば遠慮なくどうぞ。
それでは。
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