[BlueSky: 2996] Re:2992 ブラックバス討論会 (1) 生物多様性


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Tue, 27 Feb 2001 10:49:41 +0900

こんにちは、葛貫です。

趣味で釣りを楽しむのはいい。
自分が好きな釣りを続けられるように、川や湖の環境に配慮する
ようになるとしたら、「〜べきだ」と小難しい理屈を受入れて
保全に心がけるようになるより、自然な心の流れであるように
思われます。ただ、釣りの対象が、どうしてバス類でなければ
ならないのか、在来種ではいけないのかが、理解できないです。
そういう意味でブラックバス擁護派の主張は、???の部分が
多いです。

昨年の初夏、丹沢の震生湖に行ったのですが、リリースされた
ブラックバスの死体が沢山浮いていました。釣獲時に傷つけた
魚を再放流することにどんな意味があるんだろう、と思いました。
「釣ったバス類は持ち帰って」と立て看板に書かれていました。
持ち帰りさばいて食べるという体験は望まないのに釣りはしたい、
リリースされた個体のその後なんで気にしない、要するにゲーム
感覚なんですね。

佐藤さん:
> そもそも、人間に、現在、もうすでに日本の自然の中で、自立的な
> 繁殖を確立しているバスのコントロールが可能なのでしょうか?

水産試験場等の事業報告書を読んで、漁業者が苦労している様子を
知っているので個人的にはブラックバスを駆除派です。でも、両派
の折り合いをつけるために、「ゾーニング」が行われるとしたら、
通常の二倍体魚の密放流を厳禁して、人為的に作出した不稔性の三倍
体魚(繁殖できない)を資源状態を見ながら計画的に放流することに
したら、多少でも、コントロールがきくようにならないかなと思うの
ですが。ブラックバス成魚は、同種の卵稚仔魚も捕食するらしいので、
閉鎖水域では、三倍体の放流を続けることにより、次第に、二倍体の
密度も減ってゆくのでは、と思ったのですが。
#バス釣りゾーンとして、他の魚種を諦めたバス専用釣り堀のような
#閉鎖水域を設定し、資源管理に関するデータをきちんと収集・解析
#しなければ、ダメですが。

趣味を楽しむには、それなりの負担は付きもので、バス釣りをしたい
者から遊漁料を徴収して、三倍体種苗の作出の資金にすればいい。
三倍体種苗作出を生業とする者が現われたら自分の権益を守るために、
二倍体の駆除や密放流を赦さないのではないかな、バス釣りで儲けて
いる者に三倍体作出をさせたらいいんじゃないかな等と、思いました。
甘いかな。

では。


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