[BlueSky: 2837] 凶悪犯カウンセラー+インターネットゲーム殺人事件


[From] Takata [Date] Sun, 04 Feb 2001 22:16:03 +0900

Takata 第三弾です

佐川さんご返事ありがとうございます、なかなかの方とお見受けしました。
これからもよろしくお願いします。


和尚さん2807
> かなり脱線ですが、同じ文脈で暴対法や風営法も反対でしたね。良識人カウンセラーを
> 各学校に配置するお金があったら、刑務所を出所した凶悪犯を学校にカウンセラーとし
> ておいた方がよっぽど10年後の学校はまともになるでしょう。

私、かなりの部分、賛成します。
『非行少年』を刑務所の実際の囚人と出会わせるプログラムがアメリカにあり、
このドキュメンタリーをNHKで見たことがあります。
これは相当な迫力でした。
『囚人達が刑務所は恐いとこやぞ』『おまえら刑務所をなめとるんちゃうか!!』と
少年達の顔の間近まで、囚人が顔を近づけ、怒鳴るのです。
この圧倒的なエネルギーに対して、『非行少年』が震え上がっているのがこちらにも
伝わってきました。
アメリカはおもろいことをするのだなあと感心した次第です。
この感覚は絶対にゲームでは伝えられないと思います。
見ていて私自身にも震えが来る様な、手に汗握る番組でした。
彼らの心臓は早鐘のように打っていたと思います。
失神しそうになっている少年も居ました。
この番組の最後に、何年か後に、このプログラムに参加して元少年と、囚人達の再びの出会い
をレポートしていましたが、元少年達は『一生忘れられない思い出だ』と言っていました。
そうだろうと思います、私もあの番組は忘れられません。


実際に私にも似たような経験があります。
ひょんな事から893関係の方と知り合い(単なる知り合いですよ!)になったことがあるの
ですが、彼から面白い話を聞きました。
 
 訳知りの親は、ぶらぶらしている息子を893さんの事務所に預けるそうです。
そうすると、この『ぶらぶらした』子供が、高い確率で『礼儀正しい生き生きした』子に
なると言うのです。この話はとても興味深くて、良く覚えています。
預けられた子供は、どの様な体験をするのでしょう、もし私が若かったら体験してみたいです。
どんな体験をしたのだろうか、人が『更正』する様な体験、私してみたいです。
 
 この『単なる』知り合いの893さんも、なかなか凄い迫力がありました。
彼が怒鳴ったら、私などは身が竦んで、素直に彼の言うことに従うだろうなと思いました。
そうでなければ債権や借金の取り立てなど出来ないでしょうけれど、、、、、
『Takataさん喧嘩は先手必勝、声が大きい方が勝ちだよ』と彼にしては優しい声で指南されま
した。指南されてもねえ、、、私にはこのノウハウを生かす機会がありませんので、、、、
恐いけれど、話が聞きたい、私はとても複雑な気持ちでした。


 実体験というのは何ものにも換えがたい大切なものだと私は確信しています。
全ての実体験は命を落とす危険があると思います。この様な実体験をすることは、
人間、特に若い人に必須のものではないかと思います。

 なぜ、非行少年予備軍がこの囚人との出会いで変わったか、更正したか、
テレビ及びテレビゲームは基本的に安全なのに対して、この囚人と会う体験は、
全く危険が無いとは言えない、生身で体験する実体験だからだと私は思います。
スピーカーから出る音で無い、人間の声帯から直接出てくる、唾も飛んでくる様な音だからこそ
力があるのだろうと私は思います。

桂文珍さんと言う落語家が、大学で教えた時、目の前に座っている生徒の傍若無人な態度に
『ああ!自分はテレビなのだ』と納得したと言うことを話されていました。
テレビの前では、相手の事など配慮する必要はありません。
映画なら他の観客のことを配慮しなくてはならないでしょうか、
テレビはそれがほぼ、ありません。
今年の成人式で新成人の一部の行動が問題になりましたが、
彼らも市長さんや県知事さんをテレビと認識したのではないかと思います、
『自分は安全で、相手の事を配慮しない、言いたい放題』これがゲームを含む
テレビの世界ではないでしょうか。

マトリックスが話題になっていますが、
基本的に人間は現実の世界だけで生きるべきだと私は信じています。
機械を使った仮想世界には生きて欲しくありません。
60億の人達が現実の世界と、機械の作る仮想の世界間を行ったり来たりしたら
大変なのではないでしょうか?
赤毛のアンが自分の心の仮想世界で生きていたのとは質が異なると思うのです。
 中国の人々が皆、アメリカ人の様な生活をしたら、世界が破綻する様に、
もし、世界中の人が機械の作る仮想世界に住んだら、世界はいずれ破綻する様な気がします。


komiyaさん『2760』
> そういうことってあるんでしょうね。僕が一番心配するのはネット・ゲーム
> です。高速ネット線の普及により、見知らぬ他人どうしがコンピューター
> で気軽にゲームをするという時代がもうすぐ普通になる(韓国ではもう普
> 通)と思うのですが、今あるネットゲームというのは本当にすごくて、コン
> ピューターの中に擬似世界を作ってしまいます。そこで自分の分身とな
> るキャラクターが冒険したり、仲間(他のプレーヤー)と協力したり、話を
> したり町を作ったり生活したり…とここまではすばらしいと思うのですが、
> その世界は現実の世界のように法規制があるわけではないので、他人
> のものを盗んだり、他のプレーヤーを殺してアイテムを奪ったり、といっ
> たことが気軽に(?)行えるんですよね。そういう行動を起こすことで得
> になるし、罰も受けない。なまじ擬似世界がしっかりしているだけに、
> こういう行動が起こす心理的影響の現実世界へのフィードバックはか
> なり大きなものがあるのではないでしょうか。まあ、あんまり規制ばか
> りの社会では息苦しくなってしまうので、本当に規制しなければいけな
> いほどの悪影響を及ぼすものがなにかを判断するのが難しいのだと
> 思います。普通のゲームくらいだったら昔からあるTVとか映画と同じ
> でしょうからね。僕は子供への悪影響という面では、インターネットの
> 方がよほど有害ではないかと思ってます。


以上のことを読んで、私が思いだしたことがあります。

 10年前です。
目の周りを黒くした子に会いました、殴られたのです。
話を聞いていると、私は思わず笑ってしまいました。
彼がゲームセンターで知らない人と格闘ゲームをして、殴られたのです。

当時は対戦ゲームが流行していて、見知らぬ人間同士がお互いに戦うという形態の
ゲーム機がありました。
ここで、体は強いけれども××な子と、体は弱いけれども○○な子が対決しました。
現実に殴られた子はとてもゲームは強かったので、
相手をゲームの中でボコボコに殴ったそうです。
彼がどの様な表情をしてゲームをしたか、目に浮かびます。
得意そうな顔をしていたと思います。
このゲーム機は相手の顔が見えましたから、現実に殴った子は、彼の顔の表情にむかついたの
だと思います。
多分、これで、この子を現実にボコボコに殴ったのだと思います。
これを聞いたときは、思わず笑ってしまいましたが、
小宮さんの話を聞いて、これは笑えることではないのだと思いました。

格闘ゲームの様なゲームでこの様なことが起きるのですから、
インターネット上でもっとリアリティのあるゲームが行われたとしたら、
殺人事件が起こっても不思議はないだろうと思います。
 インターネットゲーム上で自分が蓄えた財産を横取りされたりしたら、、、、、、、、
現実と仮想の現実を区別できなくなるのではないかと思うのです。


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