[BlueSky: 2756] 洗濯


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Tue, 16 Jan 2001 16:03:08 +0900

こんにちは、葛貫@主婦です。

甘い危機管理のため(?)水道管が凍り、昨日の午前中、水が
使えなかったので、今日の午前中は洗濯に追われていました。

娘達が気軽に洗濯機に放り込むので、そのままスイッチを入れて
洗濯してしまいますが、それほど服を汚す仕事をしているわけでは
ないし・冬場ですから、直接、身体に触れない衣類まで、毎日洗濯
する必要はないわけで・・・・・。
話をしてみると、娘達は、昨日と同じものを着て歩くことに抵抗が
あるようで、たたんでおいて、明後日着たらと言っても納得が行か
ないようで、今や洗濯というのは一種の儀式になっているのなと
思いました。

浴衣ではなく、絹やウール等でできた着物を着る時は、汚れる部分
だけ取り外せるようにしたり、着た後、汚れた部分だけ有機溶媒等
で始末しますよね。

せっけんか、合成洗剤か、という以前に、全自動洗濯機を使って
いなかったら、もし、全て手洗いしなければならなかったら、これほど
洗濯をしないで済むように工夫するだろうな、と思いました。

昨日1月15日の朝日新聞の朝刊に「せっけん運動に新しい流れ
 水環境を考えるシンボル 調べてみました」という記事が載っ
ていました。

佐川さん:
>  #最近では使いすぎないようにとシート状やブロック状
>  #になったものが出ていますから。

その記事によると、

錠剤型のライオン:「計量していない人の使い過ぎ防止にはなる
けれど、錠剤型にするため界面活性剤の組成を変えたので
標準使用料で比べての従来の粉末型の1.5倍も洗剤を多く使
うことになる。」

シート型の花王:「少ない量で洗えるように改良しているので、
総合的な環境孵化は従来製品以下だが、より負荷を減らす
ために調整するには、粉末型と併用して下さい。」

キューブ型のP&G:「確かに微調整は難しいが、簡便性を重視
する人に向いている。標準使用量で比較すると洗剤量は役9%
増えるが、界面活性剤の量は減っている。」

ということらしいです。

しかし、計量して使っていない人が30%いたり、粉末洗剤をこぼ
さずにいれるという努力をするより、塊でポンと入れちゃった方が
いいでしょうのような考え方には、びっくりです。
#お年を召した方や障害がある方の自立補助のためには有益か
#もしれませんが。

行き過ぎたこだわり、その正当化は、ちょっと胃がもたれるような
気がしますが、「せっけん派」と、合成洗剤会社が対立し、ディベート
合戦をしてくれたおかげで、合成洗剤の改良が進んだ。これは、
冷戦により軍事関係の技術が進んだことに比べて、「こだわり」が
よい方向に作用したということになるのだろうな、と思います。

界面活性剤自体より添加されている蛍光増白剤の害が心配です。
洗い上りの「白さ」(要するに染めているわけで)に対するこだわり
を増長するようなCMは、洗濯の本質をはずしているような気がし
ます。「お金がないので安全性について実験室レベルの以上の取
り組みはできない」と言いながら、このようなテレビCMを流すお金
は惜しまない、何か変ですね。
そのおかげで民放が、ただでみられている。マスコミは出資者に不
利な情報は流したがらないだろうな・・・みたいなことを考え始めると
一般人がフィルターのかかっていない情報、逆の立場の者がセン
セーショナルに打ち出した極端なものではない情報に接する機会
は少ないのかもしれない、とも思われます。

これから、洗濯機の機能の多様化、それに伴い洗剤の特化が進ん
だりすると、もっと複雑なディベートがなされることになるのだろうな、
と思いました。


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