[BlueSky: 2751] 「人工淘汰による多様性の欠如」と「生物密度」


[From] "gengorou" [Date] Sun, 14 Jan 2001 00:24:33 +0900


こんにちは,妄想虫のゲンゴロウです。
***************************************
狂牛病について,またまた勉強になりました。

1億6000万年前の恐竜の絶滅の原因について私の妄想
する脳が考えたことは,「共食い」でした。なので,,
今回の牛のエサに牛のクズ肉を使った共食いが狂牛病の原
因ではないかという話は,「あ〜」という感じです。

でも,恐竜の絶滅が,私なりには草食竜から始まったこと
を考えると,狂牛病の主原因は,どうであれ,経過が似て
いるような気がします。で,家畜などの種に起きているこ
とについて,私が以前,考えたことを持ち出します。

******************************************
虫は虫なりに一つの考え(自然淘汰と人工淘汰)
******************************************
副題:人工淘汰による多様性の欠如

生物のある種の自然淘汰が,もし人工淘汰になっていたら,
どうなるのだろう。

生物の進化において,自然による淘汰は,生き残る個体,ない
し種には,自然によって選ばれた者として,とうぶんは生き残
る力が与えられる様に思うのだけれど,もしも,自然淘汰では
なく,その淘汰に人間の欲だけが関わっている人工淘汰だった
なら,一体,どういうことになるのだろう?

自然淘汰において,結果として生き残った個体には,自然環境
に対して順応力が備わるけれども,人間が,「美味しい肉」の
みを求め,まずい肉の牛を淘汰していった場合,その肉牛は自
然環境には選ばれてはいないということになり,やがて,人間
の課した基準だけで淘汰させた種に出来上がってしまうのでは
ないだろうか。
そのような,自然に選ばれていない種は,自然環境の中では適
応力というか,順応力というか,生命力とかいうような,環境
適応性は備わらず,結果,ある時,その牛は自然環境の大きな
洗礼を受け始めてしまうのではないだろうか。

種は,環境変化に対して,雄雌という仕組みをもって,遺伝に
おいて多様な個性という方法を誕生させて,生き残ってきたの
だけれど,牛や豚に「美味しい」とか「大きい」を求め,その
生物の遺伝による多様性を排除した場合,どういうことが起き
るのだろうか。。。
ペットの犬には毛並みとか形をもって。養殖魚には,,,穀物
には,,,そして,,,人間に対しては,,,,,と,,,

−−−−

人間も自然界の一部なのだから,その人間が関わる淘汰も,自
然淘汰と言えないこともないが,自然界の中では,その時代の
繁栄を担った生物種の存在自体が原因で,多くの種が滅びる出
来事が多かったような気がする。(存在密度の増大による環境
変化の促進と滅亡)このことに加えてさらに,人間の技術力と
いう人間の手を放れた急激蓄積物が起こしている人工淘汰が,
家畜という種の多様性を奪っているなら,狂牛病は,起こるべ
くして起きた出来事のように思える。
また,さらに,存在密度の大きな種が,その大きい力で変えて
しまった種を生み,生み出された種が自然環境全体に占める存
在密度を高めた場合を考えると,環境に与えるその影響力は恐
ろしいほど・・・。

*******************************************************
ゲンゴロウ。



























▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。