[BlueSky: 2752] 洗濯用石けんについて


[From] Mitsuru Suzuki [Date] Mon, 15 Jan 2001 22:06:21 +0900

 はじめまして。最近登録いたしました鈴木 充と申します。
皆さんよろしくお願いします。

 早速話題提供です。

 市民フォーラム2001(http://www.jca.apc.org/pf2001jp/)が発行しているニュー
スレターの2000年10月号に、植物性洗剤の原材料である油ヤシの生産地、マレーシ
アのプランテーションの実態に記事が載っていました。その一部を引用させていただ
きます。

「あるプランテーション。落下した衝撃で散らばった果実をはき集め、それを自分の
胴体ほどもある袋に入れてかついだり、工事用一輪車で運ぶ5歳と9歳の姉妹がい
た。ボロボロの服を着て、体中土にまみれて働く10歳の男の子にも会った。当然の
ように学校へは行っていない。自分のしていることの意味を知らない男の子は無邪気
に言い放った−「将来は英語の先生になりたい!」。私は何も言えなかった。こんな
子どもは数万人もいる。児童労働から始まった取材は、農薬被害の現場にも出会うこ
とになる。・・・(中略)・・・電動ドリルで油ヤシの幹に穴を空け、葉を食い荒ら
す虫を殺す農薬を注入する。そこで出会った20歳の青年はその数年前、同じ仕事を
わずか5日間行っただけで下半身付随となった。防毒マスクを与えられなかったため
だ。」

 以下、他の農薬被害の例、緑豊かだった大地が開発のために禿げ山に変わっていく
実態、先住民と開発側との対立、等々が紹介されていました。

 これを読んで私は大変ショックでした。我が家では、天然ヤシ油を原料とした洗剤
を使っているからです。この洗剤は、大手メーカーのものではなく、「アネモネ」と
いう健康に関する雑誌(http://www.anemone.net/)で紹介されているものです。ア
ネモネは環境ブームにのった表向きだけ環境にやさしいという製品ではなく、比較的
まともな環境に配慮した製品を選んで紹介していますし、その洗剤は結構高いので、
原料は健全な手段で得ていると信じたいのですが、そこまで配慮した上で製品を紹介
しているかどうかわかりませんし、現在の流通機構の実態からすれば、メーカーも原
材料生産地の細かい状況までわかっていないかもしれません。

 実は、私は、天然ヤシ油系の洗剤は生分解生にすぐれているので、それを使う所で
は環境負荷は減るかもしれないが、あまり普及したら、ヤシ生産地側では逆に環境負
荷が増えるのではと、心配していたのですが、その心配は現実に起こっていたのでし
た。
 
 我が家では、もともとは、粉石せっけんを使っていたのですが、溶け残りのため、
洗濯槽にすぐカビが生えてしまいます。セラミックの粒を球状のケースにいれた洗濯
補助具や、木炭を布袋に入れたものも使ってみましたが、効果がいまいちのような気
がします。特に、木炭の方は、洗濯物が段々と黒ずんでくるような気がします。
 そこで、前出の洗剤を使っていて、結構いいなと思っていたのですが、もしそのよ
うな問題があるとなると、考え直さなければならないですね。

 皆さんはどうしているのでしょうか。いいアイデアがあったら教えて下さい。

**********************
鈴木 充
mitsuru-s@tim.hi-ho.ne.jp
**********************



▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。