[BlueSky: 2747] Re:2744 狂牛病パニック第二波


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Sat, 13 Jan 2001 11:32:57 +0900

葛貫です。

森本さん:
> 正直なところ、私は狂牛病はよいことではないかと感じていました。

先日、今迄、牛肉を食べる習慣がなかった中国の裕福になった
人達の間でしゃぶしゃぶが流行しており、飼料を輸入してでも牛を
育てるビジネスがもてはやされているという報道がされていました。
物質やエネルギーフローを考えると、肉食を減少させなければなら
ないのに、個人の欲、それを増長させる市場の動きを制御するの
は難しい。

畜産業者も必死の対策をとることと思いますが、結果として、
> 持続的に生きるには、人間を減らすか
> 基本を草食にしていくしかないのではないか
とならざるを得ない状況をもたらすかもしれないということで、
ホメオスタシスが働いたことになるのではとも思います。
欲を自己制御するのは難しいけれど、そうしなければ生き残れ
ない状態になってしまったら、受入れざるを得ないわけで。
過渡期の混乱を考えると、憂鬱ですね。

「20世紀末に発生した狂牛病は、人類を自分達の密度と、物質
やエネルギーの流れを照らし合わせた食生活へと転換させる
契機になった。」と、過去形で語られる時代が早くやってくれば
いいのですが・・・・・。

【2742】のフォローなのですが、畜産や養殖漁業で生物飼料として
利用されていたマイワシが世界的に不漁になっています。乱獲、
気候変動、他魚種との関係、等々、いろいろな視点から調査・
研究されているようですが、まだ、原因は解明されておらず、仮に
原因が解明されたとしても、人為的に制御できるものであるとは
限らないようです。
各地の研究所や飼料関係の企業では、マイワシのかわりになる
餌料を開発するため、今迄、廃棄していた魚介類の内臓等を
植物蛋白質に混ぜて、配合飼料を作る研究がなされています。
牛や豚、ニワトリ等の廃棄物(未利用資源とも言う)も配合飼料の
材料の候補になっているだろうな、と思います。

プリオンは、酵母からヒトまで広い範囲の生物の細胞膜に結合し
て存在する。牛・豚・鶏のプリオン分子は、魚類のプリオン分子に
影響を与えないのか、魚類のプリオン分子はヒトのプリオン分子
に影響しないのか、プリオン分子にとっては、いきものはみんな
同じにみえるのか・・・。考え始めると鬱陶しい限りです。

まず、わかっている範囲の異常を起こすプリオン分子を物質循環
から『確実』に隔絶してほしいなと思います。
#そうしなければ、放射性物質や内分泌撹乱化学物質より、
#大きな被害をもたらすのでは。




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