[BlueSky: 2714] 狂牛病パニック第二波


[From] "Hosoya" [Date] Mon, 8 Jan 2001 09:32:36 +0100

細谷@ドイツです。

狂牛病パニックが収まるかに見えた矢先のクリスマス少し前,バイエルン州のアルゴ
イ村で第2の狂牛病感染牛が発見されました。(現在7例見つかっている。今後はもっ
と増えるかも。)

前回,牛肉ボイコットをしなかった人もするようになり,牛肉ボイコットが進む。
スーパーのパック売りの肉売り場では,牛肉の売場面積が1/4に減少,その代わり豚
肉と鶏肉の売場面積が増加。
対面販売の肉屋はいつもどおり品物が並んでいるかに見えるけど,豚挽き肉(スパイ
ス入りしかなかったから,以前は特別注文しなきゃ買えなかった。)という新製品が
登場している。牛挽きや合挽を買う人が激減してのことだろう。

フィッシャー厚相(緑の党党首)は前回の狂牛病発見のとき,ソーセージは安全(実
は安全ではなかった)だとして回収しなかった責任が問われました。

いろいろと調査が進む中,ソーセージ等の食料品の成分表辞表は嘘が多いことが分
かった。実際には牛を使っているのに,成分表辞表には書いてない事例がボロボロ出
てきた。(←こういうの,日本人の抱くドイツのイメージからだと信じられないかも
しれないけど,実際はとってもドイツらしい。)

狂牛病の影響がよく観察されたのが,マクドナルドやバーガーキング。
狂牛病ニュースがあった直後から,チキンバーガーを買う人が目立つようになりまし
た。
ビーフ100%のCMはイメージダウンになるのか姿を消し,マクドナルドは豚肉バー
ガー,バーガーキングはチキンバーガーのCMを盛んに流しています。

狂牛病パニックが吹き荒れている正月少し前,テレビの特集で日本の松坂牛農家(田
中さんって言ってた)。
ドイツのレポーターは狂牛病の質問を当然農家の人にしている。
田中さんの返事は「動物性資料なんて,わしゃぁ一度もやったことねえだ。」
この放送を見たドイツ人は,きっと「本当かねえ?」と疑っているに違いない。ドイ
ツがそうだったから。

ベルギー鶏肉ダイオキシン汚染事件のとき,ダイオキシン汚染鶏肉がアフリカに流れ
たという噂がある。今回もどこか第三国に流れることがあるんだろうか?闇ルートで
東欧諸国に流れることだって考えられるかも。


牛製品は肉だけと思いきや,化粧品等他の分野でも使われているらしい。
乳製品は,危険度はゼロではないが少し危険。

マギーブイヨンて,大丈夫なんだろうか?(ドイツ企業らしい)
乳製品もだめだと,チョコレート類も危険なの?
鳥や豚は分かってないだけで,実際は狂牛病みたいなのがある?

プリオン病はまだまだ謎だらけですね。

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Teruyo Hosoya(Kobayashi)
E-mail :hosoya@kddnet.de
ドイツの古城: http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/7808/
リレー小説: http://stieglitz.hoops.ne.jp/
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