[BlueSky: 2646] Re:2636 贅沢は素敵だ! ?


[From] "akira " [Date] Sat, 23 Dec 2000 07:58:23 +0900

みなさん、こんにちは。akiraです。

広木さんwrote:
> 「浪費できる程資源を集めた人は豊かだ」でしょう。
> 「贅沢は素敵だ」は、普遍的な事実だと思います。

署名をみると、広木さんは生物学科の加藤研究室に所属する
多分院生か助手の方なんでしょう。つまり科学者ですね。
研究室の所属まで明記している以上、上の発言は加藤研究室に
属する科学者広木眞達としての公的な発言なのでしょう。
広木さんにとっては、この「贅沢は素敵だ」というデパートのキャッチ・
コピーのような言葉が、UNIVERSAL REALITYなんでしょうか。
そしてこの、普遍的な事実、を前提に、科学的に環境問題について
考察しているというわけですか?

う〜ん。そうですか。としか言いようがありません。

浪費できるほど資源を集めに集めて、ついにそれを本源的蓄積として
資本主義を成立させたのが、大英帝国です。
彼らはその資源をどこからかき集めてきたのでしょうか?
それを奪われた人達はどうなったのでしょうか?
誰かが浪費できるほど資源をかき集めれば、当然、その資源を奪われた
者が困窮にあえいでいる。これは「無から有は産み出せない」という
普遍的な事実です。
一方、どんなに資源を集めても、それを浪費し続けるためには常に集め
続けなければなりません。そして、際限なく浪費された資源は最終的には廃物と
して、環境世界に際限なく蓄積されます。これは、エントロピーの法則という
普遍的な事実です。
このような普遍的な事実を前提にして初めて、環境問題を科学的に考える
事が可能になると思うのですが・・・

「贅沢は素敵だ」という思想や価値観、生活様式は、生命の歴史に照らせば、
限られた時代の限られた集団においてだけ通用する、極めて特殊なものです。
その、文明人という、たかだか数千年程度の特殊事情が、ここ100年の間に
さらに特殊に先鋭化した結果が、自然生態系との対立を生み出し、環境問題
をここまで深刻化させている。こんなことはとっくに科学的な共通認識として、
成立していると思っていたのですが・・・・
もっとも、ぼくが大学に在籍していたのは10年以上も前なので、最先端の
科学では、また違った見解が生まれているのかも知れませんね。

ところで、加藤研究室では何を専攻しているのですか?
まさか、生態学ではないでしょうね (^_^;)

それでは。






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