[BlueSky: 2601] Re:2600  使えない武器


[From] "gengorou" [Date] Mon, 18 Dec 2000 00:36:33 +0900

ゲンゴロウです。
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スーパーで一番高い,卵を買ってきたら,まずかった。食べられない。
「昔ながらの味」と書いてあったのに,味の素の味だった。
家内に「バカね,味覚が分からない人が値段で選ぶのよ」と言われた。。
 うーーん,価値と価格・・・。。

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【葛貫さん】
>ディスプレー効果はアタッシュケースよりミサイルの方が大きいのでは。
>また、個人主義が徹底している西欧では、特攻隊や自爆テロのような
>ものを、ある種の陶酔とともに受入れる素地がないのでは。
>(殉教も、「自分」の信仰を神に示すことが目的なのでは。)

殉教的テロにしても,軍備にしても,それは本当の目的を達成するための
手段で,決して目的は敵対する相手では,ないかも,ですね。
もしかすると,日本の軍備も,目的(防衛)のように見えるけれど,実は
それは手段でしかない,かもしれない,です。たとえば,,,
恐ろしくなると何を考え始めるか分からない人の脳を「よしよし」と安心
させるためとか,,実は内乱対策のためだったり,国際政治での発言で使
うための「腰の脇差し」だったり。

>十分にコミュニケーションがとれれば避けられることなのか、どうしよう
>もない人の「さが」なのか、と思います。
>夏にグレッグ・ベアの「ダーウィンの使者」というSFを読んだのですが、
>この物語の中では、とある遺伝子(ウイルス?)の水平感染により
>変異したヒトは、感情や思考に伴い色調が変化する皮膚を持ち、言葉
>によるコミュニケーション以上の情報をやりとりするようになっていました。
>#オーラが見えるようになるなんていうより、受け入れやすいかも(笑)。
>でも、はまり、信じ込んでしまった仮想現実は、その人にとっては現実
>で、感情や思考が読めるようになっても、意味がないかも。

人の数だけの現実(仮想現実)の様な環境では,どんな優れた言葉も
コミュニケーションの道具としては役に立たなくなる,かも。
小宮さんと葛貫さんの話のメール1528にも,そんなコミュニケー
ションのことで,世界の調和について書いてありましたね。
(私の未解決保存ボックスに,とってあります。むずかしい〜。)

>> 紛争だけでなく,環境問題においても人類が挑戦する相手は,そのような
>> 存在(現象,仕組み)ではないかと。。。
>
>そのような存在(現象、仕組み)は、ポッと突然できたものでもなく、
>一人一人の人の意志や思考から独立して存在するわけではなく、
>どういう関与の仕方ができるのかなと・・・・・。

私が,考えているのは,人の意思や思考とは離れていることがらです。
人の意識が関係していることは,心理学(産業心理など)や,人間行動学の
分野で考えている人はたくさんいると思いますが,,なんか,まだ,人が
気が付いていない分野のことが,人間に関係しているような気がします。
そして,どうにか出来るかな?と考える前に,それがあることが分かればと
思います。(予感の段階で,よく分かってないので,流してください。)

余談:集団化と怒りについて
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皮膚の色調変化を使った真の情報伝達の話を,ちょっと借りて話します。
多くの人は,互いの信頼感を望んでいると思います。そして人は「まとまる」
ことで強い安心感を得られるので集団化も望みます。
そのことに関して思うのですが,,,
この「集団化」と「多くの人が色調変化で共通の色に統一したいという願望」
とが結びつくと,実は人に「怒り」を生ませるのではないかと考えています。
 説明すると,,,
多くの人の誰しもが持っている「色」で「まとまる」ということになると,
それは誰しもが出せる皮膚の色(共通項)でなければならなくなります。
しかし,
全ての人に一致する思考,思想,意識などの共通項があるわけがなく,それ
は誰もが持っているもの,つまり感情のようなものになってしまうのではな
いかと思います。その中でも,たやすく共通項を持てる「怒り」とか「悲し
み」「喜び」などという,原始的(?)な感情が,人々の「共通項」になっ
てしまうのではと。。さらに,喜びとか,悲しみは,共感するには,ちょっ
とむずかしいもので,,,「恐怖」とか「怒り」は,本来,人間の遙か昔に
取得した感情であり,生存にとって重要な感情なので,誰もがすぐに出せる,
出しやすい「色」なので,集団化を進めると,その集団の共通感情として,
自動的に「怒り」を導いてしまうように思います。

>【2584】に、「ボランティア」と言われているものも様々で、山崎さんが
>あげて下さった
>> (1)生理的欲求段階→安全欲求段階→帰属と愛情欲求段階→尊厳
>> 欲求段階→自己実現欲求段階
>のどの段階に動機があるかに関っているのだと思われるのですが、
>質の良いボランティア活動をつくりだすには試行錯誤が必要かもしれ
>ませんね、
>と書きましたが、矢印の方向に進めるべきだというのではなく、自分が
>どのような欲求を満たしたいと思っているのか(一人の人でも時や場に
>より変わると思う。)知っておくこと(時々確認すること)、誰かや正義の
>ためというより、自分の欲求を満たすためにしているのだという認識を
>心の何処かに持っていることが、独善的なボランティアにはまらないた
>めに、大切なのでは、と思いました。

この話も,とても大切な事柄だと思います。ボランティアについては,
「欲望を満たしているだけだろ!と言われたくないからやらない」
人もいると思います。これ,おかしいですよね。
奉仕の精神とか,人の手助け,がボランティアではなく,
「自分のため」と「他者のため」の二つとが,同時達成,出来るので
そこに金銭的な対価が発生しないわけで,それだからボランティア
(無報酬)なのですから,,,
葛貫さんのおっしゃる「自分の欲求を満たすためにしているのだとい
う認識を心の何処かに持っていること」がないと,このボランティア
の仕組みは,当然,成立しないと思います。
(なんて,今,初めて分かりました。)

そして,その行為が,同時交換ではなく,時間的にも隔たりをもって
出来る仕組みがあるなら,もっと素晴らしいのですが。。
やっぱり,頭のいい人でないと,このことは,出来ないと思います。
   (私は,出来ない人という前提で話してます)

>#こんなこと考え始めると、手も足も出なくなっちゃうんだけれど。
>#どの段階の欲求でも、満たそうとするのは自然なことで、過ぎなけ
>#れば悪いことじゃない。変にストイックになることもないわけで・・・・・。

ボランティアは,自分の為だ!と堂々とやろう。
ゴミを拾うと,スカッとする!と堂々と思うようにしようっと。
そういう,土壌が出来たら,みんな,やるかも。

そういえば,アキラさんの「神戸の少年達の話」もよかった。。。
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genngorou








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