[BlueSky: 2561] Re:2558 人間の qualit


[From] "Kaz. Yokoyama" [Date] Wed, 6 Dec 2000 19:19:33 +0900

葛貫さん、佐川さん、akiraさんこんにちは

原稿の締切が少し遠のくと直ぐに怠ける和尚@北海道です。

この「仮想現実」−「人間のquality」を興味深く拝見していましたので
具体的にどの発言へのレスポンスと言うわけではありません。

始めに態度をハッキリさせるとすると私は特に頭脳と情緒の発達段階に
ある時期の人間には「仮想現実」は有害であると考えています。

その理由は、現実世界に埋め込まれた膨大な不可知情報を直感的にキャ
ッチする能力を発達させる機会を失うからです。そう言う人は危機に対
して非常に脆弱です。そう言う意味で、1980年代生まれくらいから
の人の中には、この直感的危機情報処理が出来ない人いる可能性があり
ます。こう言う能力は不完全では全く役にたたないですからね・・・・

中国語では日本語の「仮想」は「虚偽」です。中国人は鋭い(笑)

このMLが用いているインターネット世界も典型的な仮想現実ですあり、
現在推進されようとしている幼児教育へのインターネット導入。重視の
流れは、元もと知識偏重の色彩の強い日本の教育においては、実は非常
に危険な側面があります。推進するのであれば併せて実体験型教育を大
幅に拡充する必要があるでしょう。

そんな訳で、本来MLでの議論で相互の理解や社会的な意思形成が起こ
るなどとは考えない方が良いでしょうから、個々の議論や相手の発言で
一喜一憂する必要など全く無いのです。仮想現実などその程度のもので
す。

そう言えば、何時かご紹介した、北海道の小清水町で現実の牛の糞尿と
戦っている竹田津実氏と島成郎氏は親友だったそうですね。両氏は共に
東大文学部自治会副委員長の樺美智子氏(当時22歳)が国会南通用門
で亡くなったあの1960年6月15日、7千人の反日共系全学連主流
派ブントと共に国会に突入した一人だったそうです。島氏の死をして彼
は私にこう言いました。「また一人戦士が逝ってしまった」と。そして、
「日本人が肉を食べることを止めない限り、糞尿という現実との戦いは
終わらない。私は今でも運動家なのかも知れない」と。彼の発する気迫
の凄さを知ることが出来る人も少なくなるのかなぁと思ったものでした。

何時も脱線してスミマセン。
島氏のためにも、そして余りにも若くして逝った樺氏のためにも合掌・・
では
横山 和尚/DGC総研


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