[BlueSky: 2560] Re:2551 はじめまして


[From] "yuichiro komiya" [Date] Wed, 6 Dec 2000 19:06:37 +0900

野田さんはじめまして。兵庫在住の小宮といいます。

> CO2削減のために、CO2からメタノールとかプラスチックとか合成する
> 研究や事業が新聞で紹介されています。
> 果たしてこれらの技術は有用なのでしょうか?
> CO2とはそもそも炭化水素の燃焼の最終段階であり非常な安定物質です。
> CO2からメタノールを合成する
> ことはエネルギー的に無駄なことをしているのではないかと思います。
> CO2とH2を反応させてメタノールが合成できます。でも、現在、CO2発生を
> 経由しないH2合成方法は実用化されていないと思います。(水の電気分解
> を除いて)僕の個人的感想では、CO2の有資源化技術が生きるためには
> 原子力発電にこれまで以上に依存して、十分なエネルギーを(CO2発生なしに)
> 確保することが前提になっている気がします。

原子力発電でなくとも、太陽光発電や風力発電など他のクリーン
なCO2の発生しないエネルギーを用いればいいのではないでしょ
うか。今はそれほど規模は大きくないかもしれませんが、将来的
には原子力発電、火力発電に代わるほど効率がよくなるかもしれ
ないですし。もちろんCO2からメタノールを合成するためにクリーン
エネルギーを用いても、エネルギーの収量としては、元はとれない
でしょうが、少なくともCO2の発生は抑制できると思います。後、例
え火力発電などのエネルギーを用いたとしても、閑散期の余剰電
力を回したりしてできないでしょうかね。

ちなみに、インフォシークで「CO2/メタノール/合成」で検索すると、
CO2からのメタノール合成の資料がたくさん見つかりますよ。例えば、

http://www.nire.go.jp/publica/sgkkyo_j/sgkk6-6-2/co2-meta.htm
(財)地球環境産業技術研究機構と資源環境技術総合研究所

では、水素を製造するための電力は、水力あるいは太陽などの
自然エネルギーから製造されるものと想定されているようです。
メタノールによるリサイクル発電のエネルギー効率は約30%、
自然エネルギーから100万kwの電力が得られた場合、約30万kw
の電力が使用できると書かれてありますね。

後、
http://www.sw.nec.co.jp/con/con99/sci/2a/index.html
京都大学エネルギー理工学研究所

は、光触媒と呼ばれるものを用いて、直接光エネルギーにより
CO2をメタノールに変換する研究をされているそうです。





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