葛貫です。
みそのうさん:
> という風に考えると,(VRも含めた)一切の環境問題に対してもなす
> すべがないということになりかねませんが,
> 私は「そういう現実を知った上でどうするのか」こそが鋭く
> 問われているのだと考えています.
以前、他のMLで生物多様性の話がでた時、「情けは人のためならず」
という原則の下に、自然は人間の好きなように操作してもいいのでは、
というような考えを仰しゃった方がいました。
いや、ずいぶん潔いことを仰しゃる方だな、とその時は思ったのですが、
いいも、悪いも、結果としてそうなってしまうだけの影響力をヒトが持って
しまっており、また、厳密な予測のもとに操作したところで、結果を待って、
後づけの説明をすることしかできない。生物としてのヒト自身が変化を迫
られるかもしれないリスクを引き受けて、予測もつかない未来を作って行
かざるを得ない。すべてのものはとどまることなく変化し続ける(ヒトという
種も含めて)のは事実だとしても、懐古的になり現状維持に必死になって
しまう。今が、今迄が最善であったとは思えないけれど、少なくとも自分の
世代で不可逆的な変化を起こしてしまうことは避けたい。弱気ですね(笑)。
それは違うんじゃないというものはあっても、何をもって「善し」としたらよい
のか、わからない時が多々あります。
どのような状況におかれた時にでてきた言葉なのか、わからないのですが、
ラインホルド・ニーバーという方の
「変えることのできるものを変える勇気と
変えることのできないものを受け入れる冷静さと
その二つを区別する知恵を与えて下さい。」
という言葉が思い出されます。
では。
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