[BlueSky: 2499] 素晴らしき哉遅レス! Re:2497 、 2498  & BMの話


[From] "Takashi Goto" [Date] Sat, 25 Nov 2000 01:00:21 +0900

こんばんは。後藤隆です。

中澤さん:
> そこで,そういえば青空MLでも4月頃,昆虫食の話題で盛り
> 上がったなあと思い出し

読み返さないでください(笑)..遅レスもここまで来るともう芸術。

> >  ■辛味目の食用昆虫の例
> これだけの機能を実現するような遺伝子組換えをした生き物は,
> 昆虫食が気持ち悪いのとは違う意味でまた気持ち悪かろう
> (正体不明だからという点は共通ですが)と思うので,やっぱり
>受け入れられないでしょう..

須賀さん:
>とりあえず「のど飴」の成分に入れる、というあたりからはじめる
>のはどうでしょうか...

「とりあえず」という部分に、この分野の頂点をきわめんとする意気
込みが感じられます。がんばってください。

さて、やはり「食する」となると、たぶん「五感」と「それ以外の感覚」
にどう作用するか、がポイントなんでしょう。例えばのど飴でも、あえ
てイガイガっぽい感じを演出しているタイプのものがありますし、
青汁のようにあえて「マズイ!」を謳い文句にしているものもある。
同じように、調理品になったあとで、あえて節足動物特有の「関節」
や「外骨格」の「触感」や「パリパリ感」が残っていたとして、それを
楽しむことができるか、死ぬほどイヤかで趣向が分かれると思いま
す。

個人的には、「嗅覚」や「視覚」「触覚」は勘弁願いたいけど、「聴覚」
(バリバリ)とか、「味覚」(ちょっとエグイ)とかはたぶんクリアできる
ので、飴ならイケそうです。
ただ、いわゆる「擬態」を応用して、形が残っているのに分からない
というウラワザも可能です。「ナナフシポッキー」とか。うまく揚げれば
一箱空けても気がつかないでしょう。
でもこれらはしょせん「五感」の問題でして、たぶん中澤さんの言う
「気持ち悪さ」は、それを通り越した「それ以外の感覚」の領域と感
じます。

今、「少年チャンピオン」という少年誌で「BM」というマンガが連載さ
れていてひそかにブームになっています。要は「食肉用生物」として
開発された「BM」が暴走して、それと戦う少年少女の勇気とオトナ
の愚かさ、そしてそういう生物を生み出しかねない社会への批判が
テーマなんですが、この一見地味なマンガが「受ける」のは、どうも
見た目や効果音のコワサを越えた「ブキミさ」のせいらしい。
たまに立ち読みすると、絵はそううまくないんですが、やはり読んで
しまう。怖いもの読みたさというか、人が他の生物を「食らう」というこ
との本質を考えさせるところが、チープな暴力・性描写に支配されて
レベルを落とす一方の最近の日本のマンガの中で、まぁ読めるかな
、といった感じです。ご関心のある方はご一読を。作者は藤澤勇希
とかいう人で、今は和製BMとアメリカのBMの挟み撃ちに合った
主人公たちの脱出劇をやってます。コミックスも出てますね。

話がそれました。ではまた。

p.s.食べられそうも無い虫:カメムシ、シミ
   もしかしたら美味そな虫:ヤスデ、ナナフシ、ゲンゴロウ
   うまそうだけど食べたら死にそな虫:イラガ(幼虫)





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