[BlueSky: 2440] Re:2439 青刈り


[From] yuichiro komiya [Date] Wed, 11 Oct 2000 11:22:20 +0900

葛貫さんこんにちは、小宮です。

> 世論調査報告概要 平成12年7月調査
> 農産物貿易に関する世論調査
> http://www.sorifu.go.jp/survey/nousan/index.html  の結果が、
>
> <農産物調査>8割の国民が将来の食糧供給への不安が最高に
> (毎日新聞2000年10月7日(土) 20時31分 )
> http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/001007/dom/20310000_maidomm065.html
>
> 「 総理府は7日付で、農産物貿易に関する世論調査結果を発表。
> 日本の将来の食料供給に「不安」を感じている人は96年の同種
> 調査比7・9ポイント増の78・4%だった。「食料はできる限り国内
> 産がいい」「少なくとも米などの主食は国内産がいい」を合わせる
> と84・2%で、将来の食料に対する国民の不安が浮き彫りに。 」
>
> と、まとめられていました。

やはり、食料供給に不安を感じている人は増えてきているのです
ね。以下、ちょっと上記ページから引用しましたが、


------
○食料品を買う際に,国産品と輸入品が並んでいる場合,どちら
 を選択するか
国産品 81.9%
輸入品 0.4%

○我が国の食料生産・供給のあり方
外国産より高くても,食料は,生産コストを引き下げながら,できる
かぎり国内で作る方がよい 43.6%
外国産より高くても,少なくとも米などの主食となる食料については,
生産コストを引き下げながら国内で作る方がよい 40.6%
外国産の方が安い食料については,輸入する方がよい10.5%
---------

ということで、国内の農業を守って、食料自給を進めるほうがいいと
考える人が多いことは間違いないと思います。ただ、その方法が難
しいのでしょうね。

----------
○国際競争が激しくなっていく中での我が国の対応
国際競争に十分耐えうるように農業の体質強化を図るべき 63.0%
自然条件,地理条件がもともと不利な日本が他の農業国と同じ条件
で競争することは不平等であり,何らかのハンディキャップが認めら
れるべき 20.7%
自然条件、地理条件が不利な日本では農業を維持していくことが困
難であり、他国に委ねるべき 4.6%

○国内農業維持のために一定の補助金等の措置は行うべきである
賛成 64.9%
反対 8.4%
-------------

ということで、国内の農業を維持するために国内農業を保護するほう
がいいと考えている人が多い一方で、

------------
○いずれの国にとっても公平で公正な貿易ルールの確立が重要で
あり,輸出入国間のバランスが取られるべきである
賛成 69.5%
反対 3.0%

○関税の引下げによる一層の貿易自由化が必要である
賛成 40.3%
反対 14.3%
--------------

公平な貿易の自由化を推し進めた方がいいという意見も多い。確か
に貿易の自由化は世界的な動きだと思うので、これに反して国内産
業を過剰に保護するのは、いい方法ではないのかもしれません。や
はり公平な貿易を維持しながら、その中でも輸入品に対抗できるほ
どの国産品の農作物をつくるというのがベストなんでしょうけど、これ
は難しいでしょうね。有機農法や無農薬野菜で輸入品との差別化を
図るというのもひとつの方法かもしれませんが。

下の資料に、日本の食料輸入の状況がありましたが、

わが国の需給状況
http://www.kanbou.maff.go.jp/www/anpo/sub30.htm

これをみると、やはりアメリカ、カナダ、オーストラリア、中国あたり
に大量の食料を依存していて、ここら当たりの食料輸入が途絶え
ると、壊滅的な打撃を受けると思われます。したがって、海外との
国際協調を進めながら、地道に食料自給率を上げるよう努めるの
が一番かなと思いました。



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