こんにちは、葛貫です。
中澤さん:
> 弓矢猟や棒で叩く猟
> なら,獲り過ぎないし,年をとって弱った獲物が大部分なので,持
> 続的に成立すると思います。環境負荷という面から考えれば,畜産
> より小さいというメリットもあります(もちろん,生産性も低いわ
> けですが)。
話がずれてしまうのですが、東大の北海道演習林の林長をしていら
した高橋延清さんの「樹海」(世界文化社)という本に、持続的森林
経営の方法として、
天然林を、各林分が極盛相の直前に早く達するように誘導し、かつ、
このステージで開店させる。途中相の森林は、このステージに向かっ
て施行する。・・・中略・・・天然林は、最高の総合機能を持つ高多層林
に誘導すべきである。とくに陽光を最初に受ける最上層の林木を、量
的、質的生産性の高いものへと導く。・・・中略・・・極盛相の直前にある
高多層林こそ、物質生産量が最高で、活力にも富み、微生物、昆虫、
野鳥、小動物から大型動物までといった生物たちの種の多様性がある。
(p.58‐59)
という「林分施業法」が紹介されていました。
林業では適切な時期に、適切な場所の高木を選んで伐ってやることにより、
日の光が下の方まで届くようになり、幼木が育ってくる。年老いたり、弱った
りした高次消費者を獲って利用して行くことは、生物層を極盛相(植生専用
の言葉?)の直前の生産性の高い状態に保つことに、つながるように思わ
れました。個体標識、データ測定・通信、追跡技術が進歩すれば、野生動物
も上手に利用できるようになるのでは、と思います。
#人間に投影して感情移入してしまうと、まず実現不可能ですね。
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