[BlueSky: 2357] 調査捕鯨拡大にたいして、米が制裁発動


[From] "yuichiro komiya" [Date] Fri, 15 Sep 2000 09:57:45 +0900


こんにちは、小宮です。

日本が調査捕鯨を拡大したことに対して、クリントン大統領は米国の
200カイリ内で日本漁船の操業を禁止する制裁を発動したそうです。

http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/000914/dom/13000000_maidome039.html
<調査捕鯨拡大>日本に200カイリ操業禁止を発動 米大統領(毎日新聞)


捕鯨に関しては、国際情勢解説者の田中宇さんが、MSNジャーナルに
詳しい記事を載せられていました。

http://journal.msn.co.jp/worldreport.asp?id=000807tanakanews&vf=1
捕鯨をめぐるゆがんだ戦い(MSNジャーナル)

将来の食料危機に備えて多様な食物を考慮にいれるという意味では、
海からとれる鯨も重要なタンパク源になりうると思います。日本が調査
捕鯨の対象を従来のミンククジラ以外にニタリクジラやマッコウクジラ
までにまで拡大したのも、そういうことを考慮してのことかもしれません。

しかし、こと鯨やイルカに関しては、知能の高い動物として、欧米では食料
として見るのはやめようという傾向にあると思います。これは日本でもそう
いう傾向は広まってきているのかもしれません。アメリカがここまで強行に
調査捕鯨拡大に反対するのは、いくら科学的に見て絶滅の危機がないから
といって、感情的には納得がいかない、ということなのでしょうか。調査
捕鯨拡大を一度認めると、ずるずると捕鯨再開につながるのではないかと
心配しているのかもしれません。

朝日新聞でもアメリカ総局長の高成田享さんが、調査捕鯨拡大に対して
辛口の記事を載せられていました。
http://www.asahi.com/paper/aic/Mon/d_news/20000904.html#drag

今の状況では、いくら重要なタンパク源として価値があるからといっても、
欧米の世論を敵に回してまで調査捕鯨を拡大するのにはあまりメリットが
ないかもしれません。確かに論理的には筋がとおっていないのかもしれま
せんが、日本政府もあまり感情的にならず、アメリカとの妥協点をさぐるほ
うがいいのではないでしょうか。


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