[BlueSky: 2356] Re:2340 労働と教育


[From] hasegawa [Date] Fri, 15 Sep 2000 03:16:15 +0900

YAHOOでこのMLをみつけました。
はじめまして、長谷川(大学2年生)です。
今までのメールを知らないので脱線してたら
申し訳ないのですが、これを機に参加させて下さい。

> (3)こどもは、地域の中で、年少者として出発し、年長者へと成長していった。
つまり、「守り守られる(愛し愛される)」という基本的人間関係が、地域での日常
的な遊び体験の中心にあった。言いかえると、子どもグループによる共同保育が現実
に行われていたといってよい。

→私自身、ここまで自然と密着した環境ではありませんが、似たような環境で育ちま
した。
「地域の子」として育つデメリットとして、既存の子供グループになじめない子、つ
まり異質な者はいじめられやすいということがあります。日本人、特に女の子は異質
性に敏感であり、また人間は敵を作ることで集団の結合意識
が高まるので<社会学者ジンメルの理論>、欧米等の個人主義的環境で育つ子に比べ
て、日本はいじめで深く追い込まれることが多いと言えます。

> ・・・この点は、それ自体で極めて重要な点ですが、その外にもメリットがありま
す。親の育児負担が今よりずっと軽いというだけでなく、「親(大人)のおしつけ」
がとても少なくなります。
→私は子供が育つ上で、親(大人)のしつけは重要だと
思います。塾の講師{学級崩壊という本のモデルとなった学校やその地域の子達を教
えてました。}をしていたのですが、最近の子は「自由」は「責任」と表裏一体と
なっていることも知らず、言葉使い、基本的なマナー等があきれるほど出来ていませ
ん。教育について教師の責任も言われていて、事実、生徒の話ではひどいありさまな
のですが、
親が教え無ければならないこともあると思います。
 子供は、バランスをとる能力に欠けるので、遊びでも、
夢中になるととことんやって、時には事故を起こしてしまう。また想像力に欠ける子
もいるので、自分の言動が、どれだけ相手に痛みを与えるのかも大人が注意をしない
と分からないということがあります。



> (4)近所づきあいは、「長屋的」であった。大人どうしが「お互い様」の関係に
あったようで、当然、子どもたちは、地域のいろいろな大人によっても守られてきま
した。
→ヨソの人と、教育方針が違った場合、子供は混乱が
生じないでしょうか。

農業切捨て政策を背景とした高度経済成長政策」にある、と僕は考えています。
→面白いですね。私は、国際化を短絡的に欧米化と思い込み、個人主義の急激な流行
による価値観の多様化が原因だと思っています。 

「干渉するな」と撥ね退けるためには、「自立した大人」として「全責任」を負う必
要があります。以前のメールで、正しく「強く」朗らかに、と述べましたが、僕の想
定している「強さ」は、そのような「全責任」を負う強さではありません。事実、僕
自身は大変な甘えん坊であり(厄介ものであり)、子育てでも、近所の方々に大いに
甘えてこれたこと、深く感謝しています。
→心理学者河合焦雄さんの著作「こころの処方箋」に
「自立は依存に裏付けられている」というのがあります。幼いうちに甘えさせること
は大事なようですね。

> 世に幼児虐待する親が少なくないという時勢であってみればなおさら、のことかも
しれません。
→虐待された経験をもつ人・極端に完璧主義な人は、
セラピーを受けるなどして精神の問題を解決しないと皮肉なことに自分が虐待をして
しまうと聞きます。
 


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