[BlueSky: 2336] 虫は虫なり(犯罪と戦争といろいろ)


[From] "gengorou" [Date] Sat, 9 Sep 2000 02:39:23 +0900

青空MLの皆様!こんばんは。。。
ゲンゴロウといいます。
最近の私は、どうしても頭を離れないこと、
「犯罪というものは、いったい何なのか?」を考えています。
いろいろと考えました。改めて書く時間があればいいのです
が、簡単に話してみたいと思います。
(と言っても、長いですが・・・すみません。)

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虫は虫なりに一つの考え(犯罪と戦争といろいろ)
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副題:規則社会の盲点


 どうも「犯罪」と「戦争」には共通点あるように思えてき
ました。ヤクザや少年達の犯罪には、「社会を破壊する意思」
が、その根底に働いているように思えてなりません。

【犯罪とは】

 知人などと将棋やカードゲームなどをしている場合、
負けたものは、冗談で時々勝手なルールを作ったりします。
また、腹を立てた者は、駒やカードをばらまいたりします。
さらに、いつも負ける者は、二度とそのゲームをしようと
しない者もいます。
 多くの犯罪はこのレベルの現象なのではないでしょうか。
すなわち、負けるゲームをやめ、自分に有利なルールの中
での活動に走るのが犯罪者のような気がしてなりません。

【最近の青少年の意外な犯行】

 さて昨今、世間を騒がしている犯罪者的でない、いつも
はおとなしい青少年の犯罪ですが、それは、「自己の環境
の破壊」のような気がします。
人間だけに限らず、どんな生物も環境が壊れれば、その生
物は死滅の方向に向かいます。彼ら他者に危害を加える者
は自己の周囲の環境を破壊することで自らを抹殺しようと
しているのではないでしょうか。。
このいつもはおとなしい青少年の犯罪も、その対象は狭く
とも、やはり「社会を壊す」ことで、自らの目的を達成さ
せようとする「意思」があるように思えます。
つまり、社会を壊す事で自らを壊す。。。

これらのことを考える前に、私は、以下のことを考えてい
ました。
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【窃盗について】

 盗みが頻繁に起きる国なり地域では買っても盗まれて
しまうので日本のように人々は安易にバイクや自転車、
自動車は持てなくなると思います。自動販売機も一夜に
して壊されて中身のジュースや金銭が取られてしまうな
ら誰も置くことが出来きないでしょう。また、ある夜に
銃を持った一団に家を奪われてしまうなら家さえも持つ
ことは出来なくなるでしょう。実際に発展途上国では、
高い鉄塔を建て電線を引いてもその電線(銅)を盗まれ
るので、家庭や工場に電気が来ず、当然発電所も建てら
れないようです。
 この様に盗みが起きる社会では自転車、自動販売機、
電気がないばかりでなく、全てのものがない社会になっ
てしまうと思います。
そして、もちろんそれらを作る産業も生まれず、経済も
発達しないと思います。

 「盗み」だけに限らず、談合や賄賂という行為も、私
たちが乗っかっている社会を壊すので、私たち自身が壊
され行為として、避けなければならないと思います。
「殺人」も「破壊」も「他者の心を傷つけること」も、
すべて同様なことだと思います。
たとえば人を殺す行為は、私たち人間の存在を、どんど
んと、物質的な存在へと変化させてしまう行為だと思
います。
私たちはこのようなことを昔、幼稚園や公園の砂場で学
んできたはずです。作っても壊される砂場では誰も何も
作ろうとしなかった。。

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と、以上のことを考えたのですが、わたし自身、
このことに納得がいきませんでした。何か違うような・・・・
で・・・・

【あるルールを破壊する者にルールは役にたたない】

 今、この社会に起きていることは犯罪者の優れた脳に、
実はルールを逆手に利用されているのではないかと思え
てきました。
 あるルールを守っている者は、そのルールを守らない
者よりも弱者になるのではないかと思うのです。つまり、
ルールをあえて守らないことで他者より有利になろうと、
意志的に行動しているのではないかと思えます。
 このことについて見方を変えて考えると、ルールを逆
手にとることで勝という方法は、規則社会にのみ役立つ
方法です。つまりもし、この社会が
「ルールのないというルールの社会」ならば、犯罪者達
は、また、おそらく敗者になるように思えてなりません。
 多くの青少年は、その事「ルールを破る者ほど勝」と
いう仕組みに、私たち大人よりも早く敏感に気が付いて
しまっているのではないでしょうか。。

【どこで子ども達は学んだか?】

 子ども達が「すでに学んだ」のは、以前にそのような
環境が子ども達にあったからだと思います。
「ルールが厳しい環境でルールを守っているとまずい立
場になる環境」とは???

 子ども達が生きてきた主な環境は家庭と学校ですが、
私は、そこに「ルールが厳しい環境でルールを守って
いるとまずい立場になる環境」があるように思えてなり
ません。

【学校とは】

 最近ではそうでもないようですが、つい最近までの学校の
規則(校則)は大変に厳しいものだったと聞いています。
その校則には、憲法の基本的な人権にも抵触するような項目
があったように思えます。子どもだからということで厳しい
規則が課せられていた可能性があります。
 校則にのっとって教師が生徒を指導していたなら、そこに
は学校の外の環境にはないルールがあったことになります。

 ちなみに現代の民主主義の土台の三権分立は、権力の分散
を計り正常な社会を作ろうとしていたのですが、ことその事
を教えている学校にこの三権分立がなかったのではないでし
ょうか。。。校則を作る者、校則を指導する者、そして校則
を守らない者を裁く者が一つに集中していた様に思えます。

 三権分立を作った考え方の基本は、どんな聖人であっても、
この全ての権力を手にすると、歪み、結果として人権が脅か
される環境が創出するので分けたのだと思います。
 歪んだ環境の中で教師の横暴が行われ、次にそれに対して
子ども達の中では、先輩が後輩にその中での対処方法を伝え、
学校環境は進化(荒廃の方向に進化)して来たのではないで
しょうか?
もしかすると、学校の中に、すでに「規則が壊れた社会」が
あり、少年達はそこで規則社会のもろさを体得してきてしま
っているのではないでしょうか。

 学校という環境(社会)が今、無法地帯化していているこ
とを、私は、教育関係者が怠慢とか愚かだと言いたいのでは
ないのです。その逆に、教育関係者が責任を感じて職務を放棄
できないでいるからこそ、学校が「無法地帯」だと見えず、
さらに見えたとしても、言えないでいるように思えてなりま
せん。
 さらに、これらのことは家庭の中にもあるかもしれません。

【犯罪と戦争の類似性】

 もしも私たちの住む社会システムの中に、「規則が厳しい
環境では規則を逆手に取る者が勝者となる仕組みがある」の
なら、それこそ(仕組みこそ)が私たちの戦わなければなら
ない敵かもしれません。

 戦争はある意味、価値観、すなわち人間の思考の根底の争
奪戦の果ての人間の抹殺(記憶や思考の抹殺)だと思うので
すが、そうであるなら、戦争も、相手の環境の破壊そのもの
ではないかと思います。
 すなわち、相手が住む安定した社会のルール(仕組みの元)
の破壊そのものによる勝敗の決定に思えます。
 私たちが安定するために作った規則(法や憲法)が戦争の
火種だとすると、やはり私たちの敵は人間ではなくメカニズム
そのもののような気がします。

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ゲンゴロウ。。。(不確定性理論を読みながら)

追伸: 後藤さん(帯畜大)、返事を頂けたのに
    返事が出来なくてすみません。いろいろと
    考えていて出せませんでした。。。

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  いっつも、あわてて書いているので
   支離滅裂、乱文、お許しください。
   ここは、おかしいぞ!と思うことがありましたら、
   私信でも結構ですので、お願いします。
   ただし考え込んでしまう私なので、申し訳ありませんが、
   返事は、なかなか出せないかと思います。
gengorou@m08.alpha-net.ne.jp
 http://www.alpha-net.ne.jp/users2/gengorou/
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