[BlueSky: 2334] Re:2327 情報公開


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Fri, 8 Sep 2000 16:33:38 +0900

こんにちは、葛貫@JICST抄録員です。

須賀さん【2327】:
>研究って専門分化がすすんでますからね。

そうですね。

>わたしなどがこのMLでお話
>していることの大部分は、自分で論文を書くような専門分野からはずれた
>ことばかりです。自分の興味と、自分の狭い研究を位置づける必要性から
>個人的にききかじったり考えたりしたことをお話しているわけで、
>本当の専門家からみたら雑なことを書いてるんだろうな、と身のすくむ
>ような思いです。

専門的なことで、焦点の定まった問いに対する答えを得たい場合は、
MLできくより、文献をあたると思います。
私個人としては、ある分野の専門家が、自分の専門領域の周辺を
どのように認識し、自分の研究をどのように位置付け、どのような研
究の背景・動機を持っているのかの方が、知りたいです。
そして、「ある専門家にとっては周辺である分野」の専門家、あるいは、
全くの素人との間の、認識の一致やズレのようなものを知りたいし、
それがMLの中での対話によって、修正されたり、深められたり、
新たな視点がでてきたりする過程を、楽しみたいと思うのですが・・・・。

ログも残るし、公開されているし、何かの論拠にされることだってあり
得るわけだし、今後の学者生命がかかっている(?)専門家にとっては、
そんな、気軽なものではありませんよね。

>きっちりと手堅く研究をまとめることと大きな流れをつかむこと、
>もちろん研究者にはどちらも必要なんですが、人前で話すとなると
>それなりに責任をともないますから、慎重になろうとするとあまり
>しゃべりたくなくなる。でもそうすると情報の社会への還元がおそく
>なってしまう。むずかしいところです。

私は、データベースのもとになる科学文献の抄録を作成する仕事
をしているのですが、アッ!あるいは、ゲェ〜と思うことがない限り、
まず、著者の名前を見ることがありません。
(失礼な言い方お赦し下さい。)
個々の研究者からの説明を求めるより、このようにして作られた
データベースから情報を検索、加工し、一般に伝える専門家が
必要なのかもしれないと、時々、思います。




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